ピン芸人日本一を決める「R‐1ぐらんぷり2016」の決勝が6日、都内で行われ、芸歴24年のハリウッドザコシショウ(42)が悲願の初優勝を果たした。

 ザコシショウは、おいでやす小田(37)、横澤夏子(25)、ルシファー吉岡(36)と同じ決勝Bブロックを突破。AブロックとCブロックを勝ち上がった小島よしお(35)、ゆりやんレトリィバァ(25)とのファイナルステージでは、SMAPの木村拓哉、長渕剛、森進一らをデフォルメしたものまねを披露して、初のR‐1王者に輝いた。

 2011年に結婚し、今年は双子の赤ちゃんの父親になるザコシショウだが、今もアルバイトで生計を立てる苦労人。吉本興行時代の同期には陣内智則、ケンドーコバヤシ、中川家とスターがおり、不遇の時代を過ごしてきたザコシショウは「(芸人を辞めたいと思ったことは)ありました。コンビを解散して1人になったときは、即戦力じゃないし、僕はもうダメかなと思った」と引退の危機もあったという。

 今回の優勝で賞金500万円と副賞のニューカレドニア旅行、全国ネットの冠番組出演権をゲット。「稼ぎが少なくて奥さんにおいしいものを食べさせてあげられなかったので、おいしいものを食べさせてあげたい。あとは豪華な旅行も連れて行ってあげたい。やっぱりワイハー(=ハワイ)ですかね」と、不遇の時代を支えてくれた奥さんに恩返ししたいという。

 苦節24年でつかんだブレークのチャンス。今後は「ご本人様の前で、このものまねをやりたい。木村拓哉さん、森進一さん、長渕剛さんの前でですかね。蹴られるかもしれないけど!」と、抱負を語った。