「仮面ライダードライブ」のヒロイン・詩島霧子役の好演で人気急上昇中の女優・内田理央(24)が映画「血まみれスケバンチェーンソー」(3月5日公開)で映画初主演を果たす。映画は三家本礼氏の漫画が原作で、主人公ギーコがゾンビとなったクラスメートを自前のチェーンソーで倒していくゾンビスプラッターアクションムービー。初のふんどしに挑戦した感想からアクションへの思い、同じ公開日となった橋本環奈(17)主演の映画「セーラー服と機関銃」との“セーラー服戦争”についても語ってもらった。

 ――オファーはいつ

 内田:ライダーをやっている時にいただきました。漫画の実写化作品はいろいろあるけど、作品を見れば愛があるかどうか分かるじゃないですか。私はもともと漫画好きで、愛があれば実写化でも原作ファンにも受け入れられると感じていた。やるなら愛をもって演じたいと漫画を何度も読んで挑みました。

 ――役柄はスケバンで声のトーンをかなり低めに演じていた。普段と180度違うので、その不良っぷりにファンも驚くのでは

 内田:性格は全く違うんですけど、ギーコは精神的にも体力的にも強い子。不良なんだけどヒーローというところがかっこいいし、引かれます。声はいつもより低いですね。不良なので巻き舌にしてくださいと言われたんですが、できなくって。ネットで調べて勉強しました。

 ――チェーンソーを持ってのアクションが売りだ

 内田:チェーンソーは4キロあって、しかも下駄だったので体力的には大変でした。両手に持ったり、ぶん回したり。漫画では簡単にやっているんですけど、そこはかっこ良くやりたいシーンだったので大変でした。

 ――ライダー、そして今作と動ける女優のイメージが付いてきた

 内田:アクションをたくさんやらせてもらえるようになって、強い子、めっちゃ動ける子のイメージはありますね。本当はライダーの撮影の最初のころはまるで走れなかったくらい、運動が苦手なんです。でも今回の映画ではアクションを全体的にほめられました。ライダーの現場でもJACさんのやられているのをずっと見ていたので、そこはしみついている。今回の映画にもライダーの経験が生きているんだと思います。

 橋本環奈に勝っているところは“ふんどし”

ポスターを前にファイティングポーズを取る内田理央
ポスターを前にファイティングポーズを取る内田理央

 ――作品はスプラッター物だ

 内田:撮影では服に血をつけてもらうんですけど、特殊メークさんに「もっと血をつけてください」と言いました(笑い)。人形を切るんですけど、ホースを脊髄のところに入れて、切った瞬間プシャーと血が出るのは想像していなかったので爽快でした。

 ――ふんどしもインパクトがある

 内田:ふんどしは初めて。私自身はふんどしに抵抗感はなかったんですけど、私以上にファンのみなさんがびっくりしてくれた。ライダーの次はこの作品というギャップもあったと思いますが、想定外の反応だったのでうれしかったです。

 ――撮影中は共演者とどう過ごした

 内田:共演者では敵のネロを演じた山地まりちゃんはアクションがあって、一緒にいることが多かったんですけど、すごく明るくて盛り上げてくれました。撮影時期はライダーの最終話も撮っていたり、真夏だったので私自身に余裕がなかった。でもまりちゃんや周りのみなさんのおかげで楽しく撮影できた。人に恵まれていると思います。

 ――映画の公開日は「セーラー服と機関銃」と同じ3月5日。“セーラー服戦争”だ

 内田:向こうは機関銃でこっちはチェーンソー。絶対に機関銃の方が強い。でも血の量ではこっちの方が勝ってます(笑い)。

 ――相手の主演・橋本環奈に勝っているところは

 内田:ふんどしくらいじゃないですか(笑い)。でも、ふんどしはオンリーワン。誰にも負けません(笑い)。

 ――過去には芸能界を離れようと思ったこともあった。ライダーへの出演をきっかけに環境は随分と変わった

 内田:ライダーが終わり、これからが大変。やっと始まった感じです。去年はモデル、お芝居、バラエティー番組だったり新しいことが多かったので、今年は丁寧に勉強して丁寧に極めたい。

 ――女優としてやってみたい役は

 内田:強くない普通の女の子(笑い)。いじわるな役とか演じたいですね。恋愛ものもまだやったことないんです。どうなるか分からないんですよ、本当の恋愛経験もあまりないので。心配だったり、楽しみだったりします。

 ――漫画好きでも有名。最近ハマっている作品は

 内田:山本ルンルンさんの作品をよく読んでいます。「ミス・ポピーシードのメルヘン横丁」とか。ほのぼのしていて、毎日癒やされてます。