俳優の風間杜夫(66)と女優の戸田恵子(58)が23日、都内で「X―ファイル 2016」(今夏デジタル配信&DVDリリース)の公開アフレコを行った。

 超常現象を扱った海外大ヒットドラマ「X―ファイル」が新シリーズとして13年ぶりに復活。主人公・モルダーの声を担当する風間は「またモルダー役ができることをうれしく思う。うきうきしています」と語る。風間は「この作品が声優業は初めてだった。モルダーは老けたなーと。俺も老けてるけど」と自虐ネタで笑わせた。アフレコでは2人で貫禄の「モルダー&スカリー」の掛け合いを披露。シリーズファンも納得の出来栄えとなった。

 風間にとって、海外ドラマの声優も同ドラマが初めてだった。

「風間さんが人気海外ドラマの声優に挑戦するというので、映画界ではちょっとした話題になりました。それまで声優のイメージがなかった。結果的にこの挑戦が役者としての幅を広げましたね。新たなファンを獲得しました」(映画配給関係者)

 今では、サインを求められる時も「ファンから『モルダー役を担当している風間杜夫』とサインしてくださいと言われましたよ」(風間)と異例の“注文”が付くほどの反響がこの作品であったという。

 風間自身も得るものがあったという。

「海外の役者が演じているのを見て、勉強になった。たとえばテンション高めの演技に対して『俺なら、もっと抑えた芝居するな。でも、こういうのもアリか』と」(風間)

 俳優として知られる風間だが、落語家としても高座に上がり、趣味のマージャンは芸能界でも最強クラスで、テレビでもその腕前を披露。それに声優も加わって、まさに「芸は身を助ける」だ。