TBS放送事故「釈明」のウソ

2012年10月28日 11時00分

 ドラマの収録マスターテープ紛失、動物番組で使う予定だったヘビの逃走騒動などに続き、23日オンエアの「火曜曲!」では史上最悪の放送事故を起こしたTBS。「原因は機器のトラブル」としたが、他局の関係者は「そんなハズはない。スポンサー対策でウソをついている!」とバッサリだ。また、この前日、同局のラジオ番組内でも放送事故を起こしていたことが発覚した。

「画面がフリーズしたうえ最後まで放送されずに終了するなんて、今の時代ではありえない。『史上最悪の放送事故』と言っても過言ではなく、プロデューサーのクビが飛んでも不思議ではないほどの出来事」と他局の関係者は、「火曜曲!」での事故を分析した。

 TBSは「機器のトラブルが原因」としているが、これについても「生放送ならともかく『火曜曲!』は録画でしょ。録画放送ではこういう事態に備え、テープを2本用意して同時進行で進めていくのが通常。万が一、一方のサーバーがダウンしたらもう1本のテープに差し替えるから、機器のトラブルであんな放送事故が起きるとは信じられない。どこの局でも、もう20年以上も前からそうしていますよ」(前出の関係者)
 そうなると原因は人為的なミスだが…。

「例えば『○時○分からCM』などはスタッフが入力する。もしその時間を間違えて入力したら、ああいう事故が起きることもあるでしょう。もっともそういうことがないよう、普通は細心の注意を払いますけど」

 ただ人為的ミスで起きた事故だとしても、TBSが簡単に認められない事情があるという。

「放送事故が起きた場合、テレビ局はスポンサーに莫大な違約金を払わないといけない。契約は番組によって違うが、最低でもスポンサーが番組に支払っている金額の倍、もっと高い契約なら3倍くらいのケースもある」(広告代理店関係者)

 要するにTBSとしては、間違っても“人為的なミスが原因”とは言えない状況なのか。

 一方で、「火曜曲!」がボロボロになった前日、TBSラジオでも放送事故が起きていた。22日午前0時から放送の「林原めぐみのTokyo Boogie Night」開始直後のことだ。いきなり「こんばんは、吉永小百合です…」と流れ、そのまま冒頭46秒間、放送済みの「今晩は 吉永小百合です」(毎週日曜午後10時30分~)が放送されてしまったのだ。

 これにはリスナーがネットなどで「あれ? 放送事故?」などと即座に反応。急きょCMを流している間に、万が一のために取ってあるバックアップの系統に切り替えて事態を収拾したという。

 ラジオ編成部は「機械のトラブルが原因ですが、詳しくは調査中です。同じようなトラブルが二度と起こらないように対策を施していく」としている。

 TBSラジオによると通常、ハードディスクに収録した音声を事前に登録しておき、その順番通りに番組が放送される仕組みになっており、当日も、直前に確認したところ登録ミスなどは見られず、確かに「林原めぐみの――」が放送されるはずだったという。ところが、事故は起きた。

「収録番組でしたので、おわびの対応が即座にできず、ラジオなのでテロップでおわびを出すこともできなかった。今週の放送直後におわびを入れる予定です」とTBSラジオは話している。

 テレビもラジオも「機械が原因」としているが、機械を扱い、確認するのは人間。果たしてこの責任は誰がどんな形でとるのだろうか。