朝の人気情報番組「めざましテレビ」を4月1日をもって卒業し同月末にフジテレビを退社、フリーとなる「カトパン」こと加藤綾子アナウンサー(30)が超強気の勝負に出る。フリー女子アナにとって“冬の時代”といわれる中で、他局からオファーが殺到するのは必至。しかも、天下のNHKまでが触手を伸ばしているというから、仕事は選び放題だ。周囲からは早くも、先輩のアヤパンこと高島彩(37)を超えるのでは!?なんて声まで出ている。

 飽和状態ともいわれる現在のフリー女子アナ業界。

 あるテレビ局関係者は「制作費も年々、低く抑えられている。当然、タレント出演分にも影響する。その中で自局のアナウンサーが使えるところに、わざわざカネを出してフリーの女子アナを使おうなんてテレビマンは、どんどん少なくなってきています」。

 フリー女子アナには間違いなく厳しい時代だ。にもかかわらず、加藤アナは少しも焦っていないという。それは――。

「亀山社長が言ってましたが、やっぱりフジテレビの顔ですし、すぐに番組から消えられたら局としてもダメージはデカいでしょう。当分、カトパンの仕事は続きますし、フリーになったあとも優先してキャスティングするようです」とはある制作会社関係者。

 要するに、レギュラー出演しているフジの番組や特番に今後も出演し続けることで話はまとまっているということ。それだけではない。「すぽると」の後番組として4月にスタートする新スポーツ情報番組の日曜担当にすでに決まっていると一部で報道された。古巣からのバックアップが確約されているからこそ、強気の勝負に出られるわけだ。

「フリー女子アナは必死になって営業を掛けるのが当たり前の時代に、加藤アナサイドは仕事を決めるのに、ほとんど入札制度状態。テレビ局側が、どれだけのギャラを用意してどんな番組企画を持ってくるかをじっくり厳選して選ぶ“超強気”の姿勢のようです。まあ、それだけオファーが殺到しているということなんでしょうけど…」と前出の制作会社関係者。

“スーパー綾子”とはよく言ったもので、フリーになってから、いよいよその真価が発揮されるというのだ。

 それだけ各局が「ぜひカトパンをウチの番組で!」と競合すれば、おのずとギャラも高騰する。

「1本あたりの出演単価だって、明石家さんまさんやダウンタウンさんといった司会もできる超一流タレント並みとまではいえなくても、それに近い額になるんじゃないかといわれています。しかも獲得に乗り出そうとしているのは民放だけじゃない。天下のNHKも入っているっていう話ですからね。まあ、結局はそれほどの逸材ということなんでしょう」と同関係者は語る。

 NHKからフリーになったアナウンサーが、民放の“番組の顔”になるのは、男女問わずに過去に多く見られた。だが、その逆となるとめったにないことだ。

「仕事が殺到するか、あるいは、ほとんど無職状態になるか…フリー女子アナ界も二極化されつつあるとまで言われている最近のテレビ界。勝ち組の代表例では“アヤパン”こと高島彩がその一人でしょうが、カトパンもその中の一人、いやひょっとするとアヤパン超えなんてことになるかもしれない」とは前出のテレビ局関係者。

 果たして、フリーのカトパンはどんな番組でどれだけの仕事ぶりを見せてくれるのか。