一昨年に突如、再ブレークしたタレントのヒロミ(51)が人気を保ち、今もテレビ局から重宝されている。2004年から芸能界を離れて“休業状態”を経て復帰。タメ口は当たり前、大先輩にも平気でかみついた、かつての暴れん坊キャラから、今や“毒舌技も使えるいい人キャラ”へと大変貌を遂げているが、何がヒロミをここまで変えたのか? 

 情報番組「白熱ライブ ビビット」(TBS系)の曜日レギュラーはじめ、「ワイドナショー」(フジテレビ系)の準レギュラーなどで、時事ネタを独特の視点で斬れるのが今のヒロミだ。

「昔は毒舌家として有名でしたが、今はその雰囲気を残しつつも、視聴者の目線に近い物言いがウケている。きっと“休業”していたことが功を奏しているでしょう。もはやテレビ局としては手放せない存在になっています」とは、ある制作会社関係者。

 ただ、そんなヒロミが気にしていることがあるという。

 あるテレビ局関係者は「今は番組スタッフに“嫌われないように”と肝に銘じているみたい。かつて共演者へのタメ口など生意気な芸風や、制作サイドからの指示も無視する自由奔放さでスタッフともめていた。それが番組から呼ばれなくなった“休業”の大きな原因でした。最近では多少無理なお願いをしても『大丈夫ですよ!』と即答。遅刻ナシはもちろんですが、スタッフにしなかった『おはよう』などのあいさつや『ありがとうございました』などの感謝も言うようになっています」と評価する。

 本人もあるイベントで「(04年まで)怒りすぎで扱いづらいタレントだったという自覚がバリバリありました」と答えていたくらいだ。

 見事に再ブレークを果たした後でも、妻の松本伊代(50)からは「あまり怒っちゃダメ!」「文句を言わずにやりなさいね」と注意されていると明かし「朝も早起きで遅刻はまずないし、時間通りに動いてます。逆ギレ? 今はしないでしょ」(ヒロミ)と、完全に“いい人キャラ”に変貌を遂げている。

 ヒロミのブレークを後押ししているのは愛妻の助言や本人の自覚だけではない。使う側のテレビ局のスタッフにも変化がある。

「何についてもモノが言える毒舌キャラブームもありますが、現場サイドの“ヒロミアレルギー”もなくなった。人材の入れ替わりの激しい業界ですが、10年間でヒロミに嫌悪感を抱いていたスタッフもいなくなった。気軽にオファーを出せるようになった」(前出のテレビ局関係者)

 ヒロミの第2次ブームは、まだまだ続きそうな勢いだ。