本紙客員編集長のビートたけし(69)が司会を務めるテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」が4月から日曜昼枠に移動するという。このところ日曜午前帯はシ烈な“ワイドショー戦争”が繰り広げられているが、たけしの“参入”で昼帯も活性化しそうだ。

 一部の報道によると現在、月曜日夜に放送されている「TVタックル」は、4月から日曜午前11時55分スタートに枠を移行する。同番組は時事問題をテーマにしたトーク番組で、毎週たけしを中心に激しい“トークバトル”が繰り広げられている。

 テレビ局関係者は「日曜昼には1985年からTBSで『アッコにおまかせ!』が放送されています。『TVタックル』は時事問題が多く、『アッコ――』は芸能情報が多いという違いはありますが、どちらも話題のニュースを扱うということでは同じ。相乗効果で両番組ともにプラスに働くのではないか」。

 内容が似た番組を同時間帯に放送すると、視聴者を食い合うと懸念する人もいるだろうが、近年の傾向は決してそうではない。むしろそれで盛り上がるという現象が起きている。その例として真っ先に挙がるのが日曜午前のTBS系「サンデー・ジャポン」とフジテレビ系「ワイドナショー」だ。

「『ワイドナショー』が後から参入した時は誰もがキツイと思ったが、最近は大健闘。『サンジャポ』と激しい視聴率争いを繰り広げており、両番組とも10%以上の高視聴率を獲得している。『TVタックル』が昼に移動したら、同じようなことが起きそうだ」と制作会社関係者。

 1989年にスタートした「TVタックル」が日曜日に放送されるのも、昼に放送されるのも初となる。早くも大きな期待が掛かっている。