人気アイドルグループ・AKB48の10周年記念シングル「君はメロディー」(3月9日発売)のミュージックビデオ(MV)が12日、解禁された。グループOGで在籍時はセンターを争い、ライバル視されていた前田敦子(24)と大島優子(27)の想定外のキスシーンもあり、さっそく反響を呼んでいる。まさかの光景に、後輩たちの反応は――。

 同曲にはグループを卒業した“レジェンドメンバー”である前田、大島、板野友美(24)、篠田麻里子(29)、そして4月8日の卒業を控えた前総監督の高橋みなみ(24)が参加。“大奥”を舞台にしたMVは、楽曲コンセプトの「あのレジェンドメンバーが、もし卒業していなかったら」をまさに具現化。何重ものふすまの奥から現れた前田らレジェンドメンバーが現役感バリバリなパフォーマンスを披露している。

 センターを務めたHKT48(AKB兼任)の宮脇咲良(17)は、前田、大島らとの共演について「『私が知っているAKB48だ』と思いつつ、そのうちの1人として私も参加しているというのは、不思議な気持ちでした。私の目の前で前田さんと大島さんがキスをするシーンがあるのですが、それを目撃できたことは一生の思い出になりました(笑い)」とコメント。

 人気を二分し、選抜総選挙で女王を争ってきた前田と大島のキスに衝撃を受けたようだが、周囲はさらに驚いたという。

「前田と大島がキスをするシーンは台本にはない“偶発キス”だったんですよ。誰もそんなことをするとは思わなかった。目の前で見た宮脇も素で『え!?』とビックリしてましたからね。ただ、驚いた理由には2人の歴史もある。前田と大島はグループ在籍時、周囲からライバル争いをあおられたことで、険悪な時期もありましたから。『大人になって、わだかまりはなくなったんだ』とささやいていました」(関係者)

 今回のMVは随所にAKB代表曲「ヘビーローテーション」(2010年8月発売)をほうふつとさせるシーンが満載。同曲のMVでも大島と前田がキスするシーンも登場するだけに、2人にわだかまりはないとも思えるが…。

「“ヘビロテ”当時はそれほどでもなかったが、センター争いが周囲からどんどんあおられて…。第3回選抜総選挙で1位になった壇上で、前田は『私のことは嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください!』と訴えたあたりから周りが気を使うようになった。一時期、大島の楽屋には前田が表紙の雑誌を、前田の楽屋には大島が表紙の雑誌を置かないという“注意事項”もあった。特に前田は在籍時、気分の浮き沈みが大きかったんです。しかし、ソロ転身して大人になったんでしょう。わだかまりはもうないですよ」(出版関係者)

 夢である女優の道を歩きだし、着実に実績を積んでいる2人。

「今は仲が良く『いつか一緒に作品に出たいね』と2人で誓い合っていますね。AKB時代に“キス魔”としてメンバーの唇を奪いまくってきた大島だけに、今回のキスも大島発信でしょうね」と前出の関係者は話した。