異臭騒ぎで電車を止めた「臭豆腐」 テレビスタッフが語る「臭いもの事情」

2016年02月11日 16時00分

揚げ臭豆腐(写真はイメージ)
揚げ臭豆腐(写真はイメージ)

 究極の“スメハラ”か? 愛知県弥富市のJR関西線長島―弥富間の普通上り電車内で7日午後1時すぎ、異臭が発生。弥富駅で停車した電車で乗客約20人が降り、その後上下線で一時運休する騒ぎとなった。

 だが、同日夜になり、弥富駅のゴミ箱から臭豆腐が発見され、車内の異臭も臭豆腐の汁がこぼれたものだった可能性が高まった。豆腐を発酵させた臭豆腐は、中華料理の一つで、台湾の屋台などで販売されていることでも知られる。国内でも、中華料理店や専門店など一部で販売されているが、独特の強烈なにおいは、中国や台湾の現地在住者でも苦手にする人が一定数いる。

 世界の臭い食べ物といえば、スウェーデンのニシンの缶詰「シュールストレミング」が有名だ。同国の自治体の中にはかつて、缶詰を開ける際は事前に近隣に通告しなければいけないという条例を定めたところもあったほど。北欧では近年でもその開封を巡って警察や消防が駆けつける騒ぎが繰り返されている。他にも韓国のエイを発酵させた「ホンオフェ」や日本の「くさや」なども強烈なにおいを放つ。くさやのように居酒屋などでメニューに載るケースも多く、苦手な人にとっては一種のスメルハラスメントとして不快感を抱く原因にもなり得る。

 こうした食べ物はテレビのバラエティー番組などでは定番だ。過去、罰ゲーム用にくさやを用いたことのあるテレビスタッフは「臭いもの事情」をこう語る。

「スタジオに持っていくため、密閉ボックスにあぶったくさやを入れるADがにおいが強烈すぎて体調を崩し、早退したことがあった。今は時代の流れか、既存の食べ物を罰ゲーム用に利用すると、食品業界の人などから『食べ物を無駄にするな』というクレームが来る恐れがある。臭い食べ物はあくまで“世界の珍味”として紹介するし、罰ゲームの際に使用するのはほとんどが“特製”の液体やにおいとなっている」

 なにはともあれ、においの強烈なものの扱いは慎重に。