東京映画記者会(東京スポーツ新聞社など在京7紙)が主催する「第58回ブルーリボン賞授賞式」が9日、東京・千代田区のイイノホールで行われた。

「ビリギャル」「ストロボ・エッジ」の演技が評価されて、主演女優賞に輝いた有村架純(22)は「『ストロボ・エッジ』の廣木隆一監督に『芝居は引き算だから余計なことするな。無理に表情を作らなくても、目に力があれば伝わるから』と怒られた。監督との出会いがなかったらビリギャルも演じきることができなかったかも。今もその言葉を大事にしている」と、廣木監督との心温まる“師弟愛エピソード”を明かした。

 続けて「主演女優賞は自分にとって大きすぎて今、実感できていない。これから1年、全力で頑張って賞にふさわしくなれるように努力していきたい。ビリギャルで親子役になった吉田(羊)さんと一緒にこの場に立ててうれしい。今日という日をかみ締めて、また明日から頑張りたい」と抱負を述べた。

 実は吉田とは授賞式の直前、フジテレビのスタジオで顔を合わせ「今日一緒だね」と話したという。吉田は「さやか、よく言えたな」と終始緊張ぎみながらあいさつをこなした有村を、役名で呼んでねぎらった。