芸能界きっての“好角家”で知られる女性手品師の小泉エリ(33)と、大相撲の安治川親方(30=元幕内土佐豊)が8日、東京・墨田区の時津風部屋で婚約発表会見を開いた。

 2人は2009年ごろから番付表のやりとりを通じて仲を深め、交際に発展。人目を忍んでドライブデートを重ね、約7年の遠距離交際を実らせた。安治川親方は現役中、けがに苦しみ続け、今年の初場所限りで引退。直後に「結婚してください」とプロポーズした。3月に入籍し、年内の挙式を予定している。

 力士を射止めるという“相撲女子”として最高の夢を達成した小泉は、青の晴れ着姿で登場すると“お姫様抱っこ”されて大喜び。「力士の中では大きくないが、常に真っ向勝負のスタイルにひかれた。また、けがが多い現役生活の中で、自分のことを考えるより、まずはお世話になった人々に感謝する姿勢に心を打たれた」と語った。

 無口な印象の親方だが、デート中は明るく口数も多いという。ただ、女性慣れしていないのか、あるいは慣れすぎて感覚がまひしているのか、デートの食事中に突然「7時までに倒さなければいけないモンスターがいるから」などと告げて、スマートフォンのゲームに熱中することがたびたびあったようだ。

 小泉は「ずっとケータイをいじっているので、誰か大事な人とメールしているのかなと考えていた。モンスターを倒すというのも精神的に大事なのかと思って、いやとは言えなかった」と苦笑い。さすが力士の習性である“闘争本能”を理解しているだけに、大目に見ていたのだろう。

 安治川親方は「どうしてもその時間しかなかった。悪いとは思わなかった」と頭をかき、「現役中、けがなどいろいろあったが、変わらずにやさしくしてくれて好きになった」と照れながら語った。

 小泉といえば“乳輪占い”が売り。「マンゴー形の典型。家族思いで子供ができたらいいパパになる」と、安治川親方を占ったが、これは占いというより個人的な願望が入っているのかも。