【薬物逮捕でアウト!番長の転落と闇(4)】覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)が、逮捕前にクスリをめぐって暴力団関係者など各方面から様々な理由で脅されていたことが分かった。本紙は恐怖の脅迫場面をキャッチ。“球界の番長”としてコワモテで鳴らした清原容疑者だが、内心はビクビクおびえていたというのだ。現在は警視庁に勾留され、日本一安全な場所にいることから体はともかく、心の平静は取り戻していることだろう。

 清原容疑者の尿からは覚醒剤の陽性反応が出たことが5日判明し、警視庁は今後、使用容疑で再逮捕する方針だ。捜査当局は入手ルートに暴力団が関与している可能性が高いとみて、自宅から押収した4台の携帯電話の通信履歴を解析する。

 また、清原容疑者は逮捕前日に群馬県内で密売人から覚醒剤を購入していた疑いがあることも判明した。いまだ「入手ルートは迷惑がかかるので言えない」と購入先を供述していない清原容疑者だが、「いくつかクスリを手に入れるルートを持っていた。誰かにバレるんじゃないかと異常なまでに警戒しており、ルートが1本だと不安だったようだ」と芸能関係者は明かす。

 逮捕前の清原容疑者は警察とは別に、常に誰かに監視されているかのように異常なほど周囲を警戒していた。覚醒剤の副作用と考える人も多いだろうが、実はそれだけではない。各方面でトラブルを起こし、複数から脅しを受けていたのだ。

 まずは「清原と一緒にクスリをやっていた」と噂されるなど、清原容疑者のドラッグ事情にかなり詳しいとされる古い知り合いのAだ。

「清原のタレント復帰が軌道に乗り始めた昨年6月下旬、清原は行きつけの銀座のクラブでAと明け方近くまでもめていたんです。“ドラッグ疑惑”について脅されていたようで、Aは当時、カネに困っていた」と銀座関係者。

 清原容疑者の“ホームグラウンド”ともいうべき、夜の銀座のクラブで「シャブやってるのをバラされたくなかったらカネを回せ!」とでも言われて脅されていたのだろうか。ただ、この時は脅しをハネつけていたようだが、それだけではなかった。

 複数の暴力団関係者からも脅迫を受けており、もはやにっちもさっちもいかない状況に追い込まれていたのだ。

「清原はヤクザとの付き合いが深く、世話になっている人も多かった。普段はヤクザの前ではおとなしいが、クスリが入っている時は気が大きくなるのか、無礼な態度を取ってしまうことも多い。それが原因で、あるヤクザ関係者と大喧嘩になってしまった。この関係者は清原のクスリの情報を押さえており、『全部バラすからな!』と怒鳴りつけたんだよ。清原は完全に震え上がっていた」と事情通は語る。

 また別の暴力団関係者からも、違った理由で脅されていたという。

「逮捕前に、あるヤクザ関係者から清原に電話があった。どこかで逮捕情報をキャッチしたのか、『警察に絶対に俺の名前をうたうな(バラすな)よ!』と恫喝したとか。清原はこの関係者を介して別のヤクザを紹介してもらうなど、長い付き合いだった」とは別の事情通。

 清原容疑者は有名暴力団組織のストラップを携帯電話に付けるなど、たびたび反社会勢力との交友関係を誇示するかのような態度を取っていた。またそれは、自身のあこがれに近い気持ちでもあったのか、様々な組織との付き合い、親交を深めていった。だが、結果的にそれらがすべて身も心もボロボロになる要因となってしまい、ついに悪の道から抜け出せなくなってしまった。