消えたあの人気女優を発見!! 1987年に映画「漂流教室」で主演デビューし、ヌード写真集「夏の妹」「愛子」が今や“お宝化”している浅野愛子(45)。94年に結婚引退した後は芸能界から遠ざかり、姿を消していた。その浅野が東京・大塚の飲食店で働いていると聞き、直撃した。22年ぶりに姿を公開した“セクシー妹”の現在とは――。

 浅野は87年、17歳で映画「漂流教室」(大林宣彦監督)でいきなり主演デビュー。その後もドラマ「ぼくの姉キはパイロット!」(87年、TBS系)、映画「首都高速トライアル」(88年)、Vシネマ「とられてたまるか!」(92年)などに出演し、愛くるしい表情とセクシーさを兼ね備えた魅力で人気となり、順調に女優としてのキャリアを積み上げていた。

 しかし、24歳で結婚引退。以後、芸能界とは一線を画したが、写真集は今も“お宝化”し、定価の4倍で取引され、雑誌のヌードグラビアの切り抜きもオークションに出品されるほどだ。

 インターネットには今も「浅野愛子さんはどうしてますか?」と行方を捜すファンの投稿も多い。

 その浅野を発見したのは、北大塚の和風カフェバー「嵐山」。1月初旬のオープン時から働いているという。

「結婚して長女が生まれ、28歳で離婚しました。原因は性格の不一致です。離婚後すぐに日韓合作映画に出演するお話をいただいたのですが、日韓関係悪化の影響で映画は取りやめに。娘を育てるためにケーキ店、車のショールーム、ビジネスホテルのフロントなど6つの仕事を転々としながら必死に働いてきました」

 映画が製作中止で復帰話も消え、その後22年間、様々な仕事をしながら子育て中心の生活を送ってきた。だが、女優業への未練がなくなったわけではなかった。

「過去を隠して働いてたんですが、ショールームやケーキ屋さんで『あれ? 女優の…』とバレて居づらくなったことも。『違う』と言っても『あなたの写真集を2冊持ってる。間違いない』と食い下がられたり。でも気づかれなくなるとそれはそれで寂しい。一緒にやっていた人たちが活躍する姿を見て、続けていたらどうなっていただろうと思ってもいました」

 転機は2年前、デビュー当時の所属事務所社長が亡くなったことを知り、元マネジャーと連絡を取ったことだった。

「社長が、私がいつ戻ってもいいように資料写真をたくさん置いてくれていたことを知り、マネジャーから警視庁の研修用ビデオ(一般非公開)出演の仕事をもらい、久しぶりにお芝居して、女優の仕事をしたい気持ちが高まってきたんです」

 昨年5月、14年ほど働いたケーキ店が閉店。しばらく休んだが、今年から知人の紹介で今の店で再び働き始めた。

「いつかお店を持ちたいと思っていたので、勉強のためと、いろんな方と接するのがお芝居の勉強にもなるんです。女優とお店は並行してやっていきます。また映画に出られたらうれしい」

 今後は女優の仕事を優先しながら、平日は店に出勤するという。

 現役時代は自宅まで来るファンに悩まされたというが、今は「ぜひ、お店に会いに来てください」というから、往年のファンにはうれしい。