ベッキー不倫騒動、SMAP解散騒動の影響で、矮小化された感があるのがフジテレビのカトパンこと加藤綾子アナウンサー(30)の4月末退社、フリー転身のニュースだ。

 昨年7月に一部スポーツ紙が「9月末退社」を報じ、同局の亀山千広社長(59)が否定した経緯から「ああ、やっぱり」との印象があるが、こと加藤アナとなると事情が違う。民放キー局全局、広告代理店などCM業界、今後フリーアナを希望する現局アナなど、各方面に与える影響が大きすぎるからだ。

 加藤アナは2008年、フジはもちろん、日本テレビ、TBSの内定も勝ち取ったが、当時はまだ勢いがあったフジを選んで入社。「スーパー綾子」と呼ばれ、鳴り物入りでキャリアをスタートさせるや、4年目の2011年には「好きな女性アナウンサーランキング」(オリコンスタイル調べ)で1位を獲得、翌年も連覇を果たした。その後は日本テレビの水ト麻美アナ(28)に首位を奪取されたものの上位をキープしてきた。

 加藤アナは、5月から、篠原涼子(42)や谷原章介(43)などが在籍する「ジャパン・ミュージックエンターテインメント(JME)」所属となるが、古巣・フジは「めざましテレビ」以外のレギュラー番組は退社以降も起用する意向だ。

「フジの亀山社長は本人やJMEとの話し合いの末、円満退社を強調していますが、昨年11月初旬に加藤アナから退社希望の報告を受け、かなり慰留したようです。なにしろ、昨夏の加藤アナの退社報道の時『10月1日に番組を見ていただければ、加藤はいつものようにフジテレビのアナウンサーとして座っていると思います』と明確に否定し『来年の春とか秋とか、そういうこともありません』とも付け加えていましたからね。それが結果的には春退社ですから、現在の自社の魅力のなさを客観的に実感したのでは」(フジ関係者)

 注目されるのは、現在の年収約1200万円(超過勤務、ボーナス査定など各種手当を含む)が今後、どれだけ増加するかだろう。現在、フリーアナ界でトップの年収といわれるのが元日テレの夏目三久(31)で推定1億2000万円(売り上げは2億円超)。これを加藤アナが超えるのは確実といわれる。

「昔はフリーになったら“古巣に1年間はお礼奉公、裏番組は3年間厳禁”が暗黙のルールといわれましたが、元TBSの田中みな実などは局を辞めて数日後に他局に出るような時代ですからね。加藤アナや事務所の方針次第で、他局の番組も持てる。夏目の『あさチャン!』のような帯番組MCが入れば、それだけで億超え、それにCMや各種イベントが入れば年収3億円超えも夢じゃない」(広告代理店関係者)

 他の民放キー局への影響としては、加藤アナの出演番組が決まれば、その数だけはじき出される女子アナが当然出る。

「競合するフリーアナたちはカトパンの名前が挙がったらお手上げという声も出ており、局アナも『私の番組には来ないで』と祈っているありさま。その脅威は、カトパンの先輩で4月から日テレのレギュラー番組を持つ高島彩以上ですよ」(テレビ関係者)

 加藤アナの目下の目標はその高島だという。退社の相談もしたが、高島と同じ事務所は選ばなかった。

「結婚・出産後も女優としてドラマ出演し、他局でもレギュラーを持つ高島が理想だそう。過去に加藤は『結婚と仕事、バランス良くできたら』と理想を語っていますからね。いろんな男性との噂もありましたが、結婚は仕事が順調になるまではないでしょう。まずはフリー初の『めざましテレビ』に代わる新番組をどんな条件で決めるか、注目ですよ」(同)

 5月以降は新たなカトパン伝説が生まれそうだ。