ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)との不倫スキャンダルでタレント休業という窮地に立たされているベッキー(31)だが、不倫騒動を“タブー”にしてしまったのが共演者でもある“5人男”だった。不倫そのもののイメージを覆すことはできないまでも、「誰かがイジってくれれば」ここまで追い込まれることはなかったのかもしれない――。

 本紙既報通り、ベッキーのレギュラー番組「にじいろジーン」(フジテレビ系、土曜午前8時30分)を制作する大阪・関西テレビは29日、「ベッキーは当面の間、休演する」と発表。さらに「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)など、レギュラーを3番組放送している日本テレビや、テレビ東京も、ベッキーの出演は「当分見合わせる」と公表した。数多くのCMもすべてが放送自粛となったベッキーにとって、いまの状態は“事実上の引退”に等しい。


 もともと“好感度タレント”として超売れっ子のベッキーは、多くのレギュラー番組で、お笑い芸人などとコンビを組んでMCを務めている。テレビ局関係者は「でも、ベッキーの不倫騒動をイジってくれる共演者はいなかった。こういう問題は、触れてはいけない“タブー”にするより、明るく笑える話にした方が当事者もラクになる。でもそれができる共演者がいなかったのが、ベッキーにとっては不幸だったと思いますよ」とテレビ局関係者は指摘する。


 ベッキーのレギュラー番組でコンビを組む芸人といえば、名前が挙がるのがお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」のウッチャンこと内村光良(51)だ。ベッキーとは前述した「イッテQ!」のほかに、「真実解明バラエティー! トリックハンター」(日本テレビ系、水曜午後7時)でもコンビを組んでいる。


「内村は、ダウンタウンと同世代。ビートたけしや明石家さんまの世代を除けば、“大御所”と言ってもおかしくない。でも内村には、ベッキーの不倫スキャンダルをイジれないワケがあるんです」(テレビ局関係者)


 というのも内村の妻は、テレビ朝日の元アナウンサーで、結婚した時には“不倫略奪愛”と騒がれた。自分のことを差しおいてベッキーの不倫を笑いのネタにするわけにもいかないのだ。「ベッキーにとっては不幸でしたね」(同)


 さらに唯一の生放送である「にじいろジーン」で、メーンMCを務めているのが“ぐっさん”こと山口智充(46)だったのもベッキーにとって不幸だったという。


「ぐっさんは、スキャンダルなどの時事ネタを笑いに変えることが大嫌い。吉本所属の芸人は、旬な話題をおもしろおかしくネタにする人が多いが、ぐっさんは全く逆。男気があって、むしろ共演者を笑いものにするなんてできないタイプだから『ベッキーをネタにするな!』といった態度だったと聞いた」(芸能プロ関係者)


 ほかにベッキーの出演番組といえば、「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系、土曜午後7時)や「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系、木曜午後7時56分)などがある。
「志村けんさんは大御所ではあるが、コントに命をかけていて、時事ネタにはあまり興味がない人。『モニタリング』で共演するブラックマヨネーズ(吉田敬、小杉竜一)は、ベッキーの不倫ネタをイジれるほどのキャリアもない。結局、誰も不倫ネタを笑いに変えられなかった」(同)


 ビートたけしや明石家さんまのような大物が共演者にいれば、不倫スキャンダルを笑いにできたのだろうが、実際は共演者がみんな敬遠してしまった。それがベッキーにとって、最大の誤算だったのかもしれない。