【ブルーリボン賞・監督賞】ゲイ公表の橋口監督 次作のテーマは「堕落」

2016年01月27日 16時00分

自らゲイを公表した橋口監督

【ブルーリボン賞・監督賞】東京映画記者会(本紙など在京スポーツ新聞7紙の映画担当記者で構成)が投票で選ぶ「第58回ブルーリボン賞」の各賞が26日、決定。監督賞は「恋人たち」の橋口亮輔監督(53)が選ばれた。

 自らゲイを公表し、長編デビュー以来ゲイをテーマに撮った3作は国内外で高評価。8年前の前作「ぐるりのこと。」は中年夫婦の話だが、今作では、またゲイが登場する。

 実は15年前の3作目「ハッシュ!」で“もうゲイのことは卒業”と思っていた。その後うつになり、プロデューサーに印税を盗まれ「一回人生を失いました」。もう何年も、仕事以外で新宿2丁目には行かず、エッチもしてないという。

 ただ、ゼロからの再出発にあたり、気づいたことがある。「自分の力になってたものって、僕が自主映画出身で、ゲイを扱った映画を作ってるってことだと思うんです」。今作では自身の負の経験を盛り込んだ。無名の俳優3人を主役で起用。不条理な世の中で不器用に生きる恋人たちを生々しく描き、共感を呼んだ。

「属性に関係なく、いろんな人たちの話を撮っていきたい」という橋口監督。次作のテーマは「堕落」だ。