【ドタキャン裁判】土屋アンナ 全面勝訴でも喜べない理由

2016年01月27日 06時00分

地裁前で語る甲斐氏

 勝っても素直に喜べない? 主演舞台をドタキャン降板して上演を中止に追い込んだとして、甲斐智陽監督がタレントの土屋アンナ(31)側に約3000万円の損害賠償を求めた裁判の判決公判が25日に東京地裁で開かれ、アンナの全面勝訴が言い渡された。甲斐氏は控訴する意向。テレビ関係者によると、土屋にとって事態が裁判沙汰に発展した代償は「いまだに残っている」。それは――。

 原克也裁判長は舞台について「製作側の準備不足や権利関係のずさんさで信頼関係が失われており、土屋が稽古に参加し続けていても上演は困難だった」とした。さらに甲斐氏の自作曲「ANNA」が、名誉毀損にあたるとしてアンナ側が起こした反訴でも「社会的評価を低下させた」として甲斐氏に33万円の支払いを命じた。

 土屋を主役に据えた舞台「誓い~奇跡のシンガー~」は2013年、8月からの上演を控えた7月末に公演中止が発表された。原案の作者である濱田朝美氏(34=現天羽柚月)から演劇化の許可が出ていないとして土屋は稽古に出なくなり、これをボイコットとして甲斐氏が訴えた。

 2年半におよぶドロ沼裁判の末、完全敗北となった甲斐氏は「控訴に決まってますよ! ダメなら最高裁。金の問題じゃない!」と息巻いた。

 夕方、都内で報道陣に対応したアンナは、甲斐氏の控訴の意向を聞いて「あ~」と顔をしかめ「終わらせたい」と本音をポロリ。「法廷に初めて行ったのは、つらかった。自分の人生で、裁判なんて経験すると思わなかった」と思わず弱音を吐いた。

 アンナは「原案者の許可を得ていない舞台には出演できない」と稽古欠席の正当性を主張してきた。複数の関係者によると「台本の漢字が読めずに、セリフも覚えられず“鬼監督”に怒られてプッツンしてから来なくなった」などの情報もあったが、法廷で真相は明らかにならなかった。

 裁判の一方でアンナは21日、スタイリストのK氏と離婚。一部で「W不倫やDVが原因」と報じられたことについて「ないない!!(どちらも)Wナシなんで」とキッパリ否定。慰謝料もないといい「人はお金で喧嘩しちゃうから」と意味深に語った。

 裁判で勝訴したアンナだが、法廷闘争に発展したトラブルの影響はいまだに拭い去れていないという。あるテレビ局関係者が言う。

「日本のテレビマンは裁判というものにいいイメージを持っていないし、土屋さんのもともと持っている強いキャラも重なっているのでしょうが、一連の裁判で、何かトラブルに巻き込まれてしまうんじゃないか“ちょっと面倒くさいタレントさんなのかな?”って思っちゃう人が出てもおかしくない。まだバラエティーなんかはいいけど、ドラマなんかの長丁場となると、余計にね。あえて積極的にキャスティングしようとするテレビマンがいるかな」

 しかも、甲斐氏は控訴を明言しているため、裁判がまだ続く恐れもあり、イメージ悪化の不安は当分、払拭されないかもしれない。

「裁判に勝ったからまだいいようなものの、もし負けてたら、それこそ目も当てられない状況だったかも。仕事が急に減っているというわけではないけど、取り立てて増えていないのも裁判が影響しているところでは」と同関係者。このイメージを消し去るのはなかなか難しいかもしれない。

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