“顔面凶器”こと俳優の小沢仁志(53)らが出席した映画「ブラック・スキャンダル」(30日公開)の特別試写会(21日、都内)では“マル珍&爆笑”エピソードが飛び出した。
 
 後輩の本宮泰風(43)は「ある撮影現場に、包丁を持った危ない男がうろついていた。いれずみガッチリだが、小沢さんのファンで『サインをもらったら帰る』という。小沢さんが『包丁じゃなくサインペン持って来い』と一喝すると帰って行った」と証言する。
 
 小沢は「プライベートで歌舞伎町を歩くと、500メートルごとに1回職質を食らう。警察はわざわざサイレンを鳴らして来て、人の財布の中まで見やがって。芸能人は財布の中から何かが出てくると思ったら大間違いだ!」と語る一方で「プロレスの蝶野正洋にも『僕はスポーツの悪役ですが、小沢さんは本物の悪役。何人か殺している』と言われる」と笑い飛ばした。
 
 さらに「フィリピンや欧米に行く時は、俺だけ必ず税関で別室に連れていかれて長時間取り調べられる。一応、髪を下ろしてTシャツにサンダルのおのぼりさんのふりをしているがダメ。でも、最近コツが分かってきた。海外では『やくざにクリスチャンはいない』という認識らしく、ロザリオをつけていくといい」などと放言した。
 
 もっとも、後輩の山口祥行(44)によれば、小沢はコワモテだが、“中身”は見かけとだいぶ違うとか。
 
「ディズニー映画好きで部屋がきれい、料理がうまい。俺らをディズニーランドに誘って、ポップコーンの列には1時間並ぶ」と明かされると、小沢は「好きなアトラクションは『イッツ ア スモールワールド』。プロだから金をもらってスタントをやるが、絶叫系はダメ。なんでわざわざ金を払って怖い思いするのかわからねえ」と熱っぽく持論を述べた。
 
 ほかにも、後輩の犬の散歩を引き受けたり、イベントの際には早朝、後輩の家まで起こしに行ったりと、かなりマメな世話好きのようだ。本宮は「うちの子供が小学生の時に恋愛相談を持ちかけて、相談に乗ってもらったこともあった」と話す。
 
 小沢は「とりあえずやっとけ。やってから始まる恋もあると言ってやったよ」と笑ったが、どうやら照れ隠しのようで、素顔はかなり“いい人”らしい。