歌舞伎俳優・市川染五郎(43)が18日、都内で行われた「Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2016」の制作発表会見に登場した。

 昨年8月に米国・ラスベガスのべラージオホテルで開催されたプレイベントに続き、今回は海外の劇場では初めてとなる新作歌舞伎「獅子王 SHI―SHI―O ”The Adventures of the Mythical Lion”」が行われる。

 市川は、昨年のプレイベントで訪れたラスベガスの印象を「べラージオホテルに宿泊させていただいたのですが、朝、昼、晩とホテルの社員食堂で食事させていただきました。ビュッフェ形式で、ご飯、パン、肉、麺と何から何まで置いているのですが、とにかくおいしくて肉ばかり食べてました」。よほどはまったようで「ラスベガスでは社員食堂でしか食事をしない。そういう決まりにして今回の目標にしてもいい」と今回の滞在でも利用するつもりだ。

 これには、同席した松竹株式会社・迫本淳一代表取締役社長が「補足させていただきますが、社員食堂でばかり食べさせてると、松竹がすごいケチっているようなイメージかもしれませんが、ホントすごい食堂なんですよ」と慌てて訂正に入る一幕もあり、笑いを誘った。 

 また、市川は前回の公演では、振り付けを担当する尾上菊之丞とカジノのイスで打ち合わせを行ったという。カジノで遊ぶヒマもないくらい、どっぷり芝居作りに打ち込んでいたそうだが「彼(尾上)はちょっとやってたみたいですけど」と暴露し笑った。

「海外で歌舞伎を行うならば、そこでしかできないものを作りたい。エンターテインメントとしてラスベガスで根付くことを目標としている」と語った市川。公演は5月3~7日の予定で開催される。