「視聴率の取れる女優」波瑠 “オヤジを殺す”魔力とは

2016年01月17日 10時00分

高視聴率が続く波瑠

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」で大ブレークした女優・波瑠(24)。これまでは強烈な存在感があるタイプではなく、主役を張ることはほとんどなかった。だが、デビュー間もないころから、その“存在感のなさ”が一部では逆に評価されていた。いまや視聴率の取れる主役級女優となった波瑠の魅力とはいったい――。

 波瑠が主演する「あさが来た」は昨年9月末のスタート以降、玉木宏(35)やディーン・フジオカ(35)、宮﨑あおい(30)ら脇役の好演にも助けられ、東西ともに絶好調が続く。

 2006年の本格デビュー以降、モデルや女優として活動してきた波瑠は映画やドラマでは脇役が多く、主役級と呼ぶにはやや無理がある存在だった。事実、朝ドラのオーディションに過去3回落ちていることを自ら明かしている。

 それでも、昔からブレークの兆しはしっかりあったようだ。波瑠が“完全無名時代”に受けたあるオーディションに立ち会った関係者が明かす。

「その時は、同じく当時無名だった仲里依紗さんや北乃きいさんら、所属の芸能事務所イチオシの女優さんたちが集っていました。オーディションをやってみた感触で、30代以下の若手スタッフの間では、鬼気迫る演技が好評だった仲さんがいいのではないか、という感じでした。だが、なぜか40代から上の上層部は波瑠さんがいいという意見だったんです」(制作会社スタッフ)

 結局、上層部の意向を受け、そのオーディションで波瑠が選出されたという。

「やたらオヤジ受けが良かったんですよね。『透明感と、押し付けがましくないナチュラルな演技が良い』とみんな大絶賛でした。結局、インパクトや存在感のなさが逆に良かったようで、若手の間には、なんでこの子なんだろう?という空気が流れていました」(前出のスタッフ)

 その後、仲や北乃といった他の女優たちはどんどん売れっ子になり、主役級へと成長していった。

「一方、波瑠さんはいまいちブレークしきれなかった。まあそりゃあそうだろうと思っていたところでまさかのこの現状。それこそ“びっくりぽん”です。やはり、あの濃すぎない存在感が中高年を引きつけるんでしょうね。過去に3回落としているとはいえ、主演に抜てきしたNHKもなんだかんだで、すごいです」(前同)

「あさが来た」のプロデューサーは、波瑠をヒロインに抜てきした要因について「どこか品位が残っていて16歳から60歳過ぎまでを演じなければならない役。波瑠さんなら自然にやり通せると思ったし、最後に白髪になった姿も見てみたいとも思った」と語っている。

「あさが来た」の放送も残すところ3か月。主役としての実績を残した波瑠にとっては、その先に明るい未来が待ち受けていそうだ。