吉本新喜劇・吉田裕 関西名物「乳首ドリル」秘話告白

2016年01月17日 10時00分

乳首ドリルで有名になった吉田

 日本を飛び出し、台湾で大規模なロケを敢行した吉本新喜劇初の映画「西遊喜」が、16日から兵庫・OSシネマズ神戸ハーバーランドなどで順次公開される。座長のすっちー(43)が三蔵法師を、座員の吉田裕(36)が孫悟空を熱演。松浦真也(39)が沙悟浄、酒井藍(29)が猪八戒だ。そこで今回は、映画の代表として「乳首ドリル」の吉田にロケの裏話などを聞いた。

 

 ――映画「西遊喜」が公開される

 

 吉田

 もともと、去年の正月特番で「西遊喜」をやったんです。そのあと2月に突然、台湾で映画を撮る話になって、驚きのまま今に至ってますね。まさか孫悟空の衣装をこんなに着るとは思ってもいなかったです。今は自分で着られるようになっちゃいました(笑い)。この映画の上映が決まったということに感覚が追いつけてないです。

 

 ――台湾ロケでは街中で代名詞の乳首ドリルも行った。反応は

 

 吉田

 夜市の真ん中でドリルをしましたけど、台湾の人の顔は死んでました(笑い)。でも、初めて乳首ドリルが海外に進出しましたね!

 

 ――スリランカ・コロンボ国際映画祭にも出品された

 

 吉田

 コロンボに関しては日本語も通じないですし、なんで呼ばれたのか分からない(笑い)。でも現地の人と新喜劇体験なんかを一緒にして、言葉が通じなくても表現だけでイケるという手応えはありましたね。なんで2016年は無声芝居に挑戦しようと思っているんです! あと、スリランカでは僧侶が棒で人を叩くのが宗教上アカンくて、乳首ドリルはできませんでした。映画の中でも字幕が付いてなかったですから(笑い)。

 

 ――エンディング曲はすち子&真也の「パンツミー」に決まった

 

 吉田

 全く関係ないやろって思いましたけどね(笑い)。でも、新喜劇で生まれたネタがCDになるのはすごいと思います。めちゃめちゃいい歌ですしね。

 

 ――乳首ドリルで自身の懐は温かい

 

 吉田

 ベンツ買ったとか言われてますけど、まだ買ってません。ただ、ネットでしっかりと見ています(笑い)。買ってもNGK(なんばグランド花月)には、いろいろ気にしてなかなか乗ってこれないでしょ。大先輩がチャリで来るんだから(笑い)。

 

 ――CMにも引っ張りだこだが

 

 吉田

 ありがたいことですね。HISさんはいっぱい流してくれて、梅田にポスターをいっぱい張ってくれた。松浦は家でカップラーメンを食べようとした瞬間に、そのCMを見たみたいで、手に力が入らなくて箸を落としたみたいです(笑い)。「そこ、オレちゃうんかい!」って。そんな噂が流れてきましたね。僕なんか、すっちーさんの勢いに乗らせてもらっただけなので、すっちーさんさまさまですよ。

 

 ――乳首ドリルは、どうやって生まれた

 

 吉田

 実はドリル候補が2人いたんです。清水啓之くんなんですけど、同じような絡みで同じように叩かれた。清水くんも「スクエアすな」とかいろんなパターンあったんですけど、全くウケなかった。たまたま、僕の方はウケた。ウケていないときも、すっちーさんは客が食いつくまでやったりしたからウケたんでしょうね。10秒で終わるのとか、今でも新しいパターンに挑戦してますから、すっちーさんの遊び心はすごいです。

 

 ――ところで、お笑いの世界に飛び込もうと思ったのはいつか

 

 吉田

 浪人して大学行ったんですけど、サボりすぎて辞めることになった。それで友達に誘われNSCに入ったんです。自分がお笑いやるとは思っていなかったですね。人の前に立つ仕事がしたくて学校の先生になろうと思っていた。でも、人前に立つという意味では先生もお笑いも一緒かなと考えた。今、思えば一緒なワケないんですけどね(笑い)。

 

 ――新喜劇入団のキッカケは

 

 吉田

 ずっと漫才をやらせてもらっていた。ある時、劇場の大部屋に「金の卵オーディション」という新喜劇のチラシがあったんです。「ホームグラウンドを変えてみませんか」と書いてあった。こんなんあんねやと思って、それで当時の相方と相談してコンビを解散してオーディションを受けたんです。

 

 ――入ってみた新喜劇の雰囲気は

 

 吉田

 地元で祭りとかあるじゃないですか。そういう老若男女集まる空間がけっこう好きなんです。新喜劇もアットホーム。最初は親戚の家に来たような感覚でしたね。

 

 ――最初の出番は

 

 吉田

 オープニングのうどん屋さんのお客さんの役とかをやらせてもらっていた。あそこが若手にとって一番修業できる場所なんですね。一発、若手だけで笑わせて、その後、座長さんたちが出てくる。あそこでネタの振り方、作り方なんかを覚えさせてもらった。45分の新喜劇のうち、オープニングは5分ぐらいなんですけど「うどん屋さんの人やね」って言われるのがすごくうれしかった。だから誰よりも元気いっぱいに声出したり、絶対に印象に残るシーンにしたかった。「そんな大声のヤツおらへんやろ」って言われても、楽しんで帰ってほしいという気持ちだけでやってましたね。

 

 ――主要な役どころはいつから

 

 吉田

 小籔(千豊)兄さんの週やったと思います。入って2~3年目でツッコミのポジションを教えていただいた。漫才ツッコミと新喜劇ツッコミというのがあると教えられた。新喜劇は芝居だから、そのままの自分じゃなくて、警官だったら警官としてツッコまないといけない。そこの差がすごく難しかった。これが芝居か、と思いましたね。

 

 ――改めて映画の見どころを

 

 吉田

 敵役でベテランさんもたくさん出ていらっしゃる。こんな早く負けるんかって感じですけど(笑い)。肩に力の入らないリラックスできる映画。あと僕、軽いラブシーンに挑戦したんですけど、ホントにヘタクソでした(笑い)。力入りまくっていて、ぜひとも撮り直したい(笑い)。ファミリーで楽しめるので、ぜひお子さんに見てほしいですね。

 

【プロフィル】よしだ・ゆたか 1979年3月29日、兵庫県高砂市生まれ。2000年にNSCに23期生として入学。その後、05年に吉本新喜劇の第1個目金の卵オーディションに合格し、新喜劇に入団。マキバオーに似ているルックスで注目され、現在はすっちーとのコンビネタ「ドリルすんのかい・せんのかい」(通称・乳首ドリル)で大人気となっている。