元TBS・杉尾氏が参院選出馬表明 自民からマスコミ出身候補に皮肉

2016年01月13日 10時00分

 夏の参院選で、民主党から長野選挙区(改選数1)への出馬を要請されていた元TBSキャスターの杉尾秀哉氏(58)が11日、立候補を表明。同党長野県連は杉尾氏の公認申請を正式に決めた。

 杉尾氏は報道局の社会部や政治部など報道畑を歩み、ワシントン支局長も務めた。「ニュースの森」や「新サンデーモーニング」などでキャスターやコメンテーターとして活躍し、視聴者の人気を呼んだ。

 引退を決めた現職の北沢俊美元防衛相(77)の後継候補として、長野県を地盤としていた羽田孜元首相(80)に近いことから白羽の矢を立てられた杉尾氏。「安倍政権の独裁、暴走をこのまま許していいのかどうか。長野の地からその戦いの先頭に立つ覚悟だ。火中の栗を拾うことになるかもしれないが、2大政党制の実現には民主が参院選で負けるわけにはいかない」と語った。

 民主党関係者は「われわれは杉尾さんを参院選選挙区の目玉新人候補として位置づけています。杉尾さんは、長野県高森町から『市田柿ふるさとPR大使』を任命されていますし、長野県は縁深い場所です。野党共闘態勢が整えば、杉尾さんは自民党現職の若林健太氏と一騎打ちの構図になるでしょう」と話す。

「以前から現政権に懐疑的なスタンスで、ときには過激な物言いをすることもあったが、ソフトな語り口と甘いマスクで表立った抗議を受けることは少なかった。女性人気が高く、過去に麻木久仁子との不倫がネット上でささやかれたこともあったが、完全なデマ。女性関係で後ろ暗い部分がないところも白羽の矢が立った点ではないか」(TBS関係者)

 長野選挙区は今回、改選数が「2」から「1」に減り、競争が厳しくなる。その参院選では杉尾氏のほか、栃木選挙区(改選数1)に元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(55)が「安倍政治に対する選択肢となり、地域の声を届けたい」として無所属で立候補する意向を固めている。

 自民党関係者からは「彼らは居場所がないわけではないのに、なぜ言論界から権力側に居場所を移そうとするのか。立候補した決意が有権者に伝わるのか」という皮肉の声が上がった。