キンコメ高橋容疑者がハマった“制服好き”の世界

2016年01月11日 10時00分

都内のブルセラショップで売られている制服。3万円は安いという

 元お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋健一容疑者(44)が昨年末、女子高生の制服ドロボーの窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕された。自宅からは約600点もの制服などが押収された事件は衝撃を与えた。世の中には下着や女体そのものより制服に興奮するマニアがいる。そんな愛好家らがひっそりと足を運ぶのがブルセラショップだ。衰退しながらも根強く残るブルセラショップと制服を愛してやまないマニアの現在事情を追った。

 ブルセラは名前の通り、ブルマーやセーラー服のほか使用済み下着など女子高生の“性”を商品化した先駆けで、1990年代には店内で女子高生が脱いだパンティーをその場で売るデモンストレーションまで行われ社会問題になった。

 その後、青少年保護育成条例が成立するや各地で摘発が相次ぎ、徐々に衰退した。現在は“地下化”し、都内で数店舗がマニア向けにひっそりと雑居ビル内で営業している程度だ。

 制服マニアの40代男性M氏は「今でも使用済みパンティーの束売りや、陰毛が1本1000円で売られていたり商品展開は昔と変わらないが、制服がネットオークションでも買える今、ブルセラショップを訪れる客層はよりマニア化しているといえるでしょう。それでも主力商品が制服なのは変わりません」という。

「一番人気は女子校の東大合格者数ナンバーワンのO高校の制服で27万円が相場。ここは制服の腰ひもだけでも3万円、校章バッジが4万円もするんです」とM氏。

 校章バッジもツボなのか。「靴下や通学バッグ、ヘアピンまで一人の女の子の持ち物を“コンプリート”するのがコレクターです。胸の辺りに着けていた校章バッジは必須アイテム。制服から下着まで1人分がセットになった『追いはぎセット』も売られています」とM氏は熱がこもる。O高校のほかにもキャメル色のブレザーにタータンチェック柄のプリーツスカートが人気のS女学院、各地の系列校で共通のネクタイ付きセーラー服が人気のお嬢様校S学園の制服が人気で、相場は約20万円なのだとか。

 元キンコメの高橋容疑者は20年前から土日を狙って学校に侵入&制服ドロボーを繰り返しており、逮捕時には約600点もの制服などが自宅から押収された。ブルセラでは人気校でなくても制服上下で3万~5万円はするとのことで、高橋容疑者の犯行はブルセラ的には膨大な被害額が算出されることになる。

 なぜ下着でも女体でもなく制服に興奮するのか。「禁断の魅力です。干してあるパンティーじゃ、若いのかオバサンのパンツなのか分からない。本物の制服はセーラーのスカーフや校章一つとっても幼い感じがしていいのです」(M氏)

 高橋容疑者は窃盗という違法行為ではなく、合法的に制服を入手できなかったものかと疑問に思うところだが、「自分で盗みに入ることでそこの学校の女子生徒を“征服”したという支配欲とコンプ(リート)欲では」とM氏は分析する。

 また高橋容疑者に限らず、この種のマニアは、コレクション数が100点を超えるのはザラだ。「同じ制服にいつまでも欲情できないのです。正直、ブルセラの制服は衣料品のニオイに香水のニオイがかすかに香る程度ですが、高橋容疑者は“さっきまで着ていた”体温の残っている制服のトリコになったのでしょう」(同)と推察した。マニアがいる限り、ブルセラ商法が根絶することはなさそうだ。