1日未明から放送された「朝まで生テレビ! 元旦スペシャル」(テレビ朝日系)で一般人としてコメントしたのが、現職の自民党区議だったことが判明し、ネット上で「ヤラセ」と炎上している。

 問題視されているのは、安倍政治の是非をテーマにした討論中、番組進行の渡辺宜嗣アナ(61)がスタジオ観覧者から「大田区で建築板金業を営んでいる大森さん、単刀直入に伺いますが収益は上がりましたか?」と指名してのやりとりだ。

 大森さんは、待ってました!とばかりに回答。その後も「自民党政権下では民主党政権の時より良くなった」と約4分間、町工場経営者の立場で、司会の田原総一朗氏(81)やパネリストとも議論を繰り広げた。

 ところが、直後からネット上では、この大森さんが、東京・大田区議会の大森昭彦区議(63)と判明。しかも自民党所属とあって、大荒れとなった。パネリストで出演した漫画家の小林よしのり氏(62)はブログで「田原総一朗が『民主党のときと変わらないのか?』と念を押す形で、ヤラセ議員から『民主党の時よりはマシ』という意見が引き出される。(中略)結局、番組自体がヤラセだったのではないか?」と疑義を抱いたことを明かしている。

 この大森さんは何者なのか?「区議会で総務財政委員会委員長を務める重鎮クラス。以前は板金業をやっていたが、今は下請けに任せ、議員職メーンで食っている。テレ朝のディレクターと懇意で、スタジオに行ったようですが、なぜ区議であることを隠す必要があったのか。大田区長選も狙っていて、単に“顔見せ”したかっただけかもしれないが、お粗末極まりない」(地元関係者)

 折しもテレ朝では、昨年末に「報ステ」の古舘伊知郎キャスター(61)の3月末降板が決定し、官邸の圧力ではないかと騒がれたばかり。今回も安倍政権に肯定的なコメントを意図的に引き出す“サクラ”だったとすれば、大問題。テレ朝は新年からやらかしてしまったのか。