2015年の「ワーストドラマ」「ワーストテレビ局」はこれだ

2016年01月02日 16時00分

ドラマウオッチャーに酷評されたTBS

 いい作品もあれば、悪い作品もあるのが世の常。昨年放送された地上波ドラマを全て見たドラマウオッチャーの北川昌弘氏、上杉純也氏の2人に2015年ワーストドラマを挙げてもらった。

 上杉氏が「どっかで盛り返すかと思ったら最後までダメだった」とあきれながら語ったのが土屋太凰(20)主演のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」。

「何がダメだったかというと、漆の修行、横浜での修行という大事なところを描いていない。地道に修行するはずが、いつの間にか主人公に味覚のセンスがある設定になっていたり、脚本でずさんなところが多い。困った顔のアップとか演出面もひどいし、全部ダメ。土屋太凰ちゃんは大好きだったけど、彼女にとってあの作品に出ることはよかったのかどうかも疑問」(上杉氏)

 良かった点として清水富美加(21)、高畑裕太(22)の名前を挙げたが、それ以外にいい点はなかったという。

 一方、北川氏がワーストに挙げたのが「天皇の料理番」(TBS系)。2015年のベストドラマに挙げる声もあるが、同局のドラマに共通する問題点を指摘する。

「TBSのドラマ全体にいえる問題点は主人公の成長を描きたいために、最初の設定のハードルが低すぎる。そのせいで“なんだこいつ”という主人公になってしまっている。『天皇の——』はお寺から破門されるようなめちゃくちゃなキャラで感情移入できない。最後に池でガチョウを追いかけるシーンでがく然とした。見ていてがっかりする作品。それでもまだ『天皇の——』は実在の人物をモデルに描かれているから、着地点が保証されていて、まだ見られる。他のTBSドラマは物語の保証すらないから見るのをやめたくなる」(北川氏)

 ドラマ全体ではないが2人が問題視したのが「相棒(season13)」(テレビ朝日系)の最終回。成宮寛貴(33)演じる3代目相棒の甲斐享が数々の犯罪に絡んでいた「ダークナイト」だったとのバッドエンドは相棒ファンの物議を醸した。

「奇をてらっただけの終わり方。突然最終回にオチを持って来られ、それまでの話で前振りが全くなかったのはおかしい」(上杉氏)

「洞察力と推理力に優れる右京さんたるもの、相棒の犯罪に気づかないというのはおかしい」(北川氏)

 両氏ともにストーリーの矛盾点に言及した。

 最後に昨年のワースト局も決めてもらった。

 フジテレビとのシ烈な最下位争いを制し?2015年のドラマワースト局に選ばれたのはTBS。

「下町ロケット」「表参道高校合唱部!」などベスト級の作品がある一方「ダメな作品は地の果て」(北川氏)というほど、“ひどい作品はとことんひどかった”ことがプラス部分を打ち消してしまった。

「優秀なプロデューサーの2チーム以外は何でそれがOKなの?というほど内容がひどい。予算の配分がおかしいのではとも思う。僕はTBSは許せんよ。『結婚式の前日に』『まっしろ』など本当にひどい。出演者に失礼だよ」(北川氏)

「逆に『表参道——』はあれだけのものをよく作ったと思う。あれができれば大丈夫だが、日曜9時や金曜10時ではできて、なぜ他の枠ではできなかったのか」(上杉氏)と同じ局内でも落差の激しすぎるドラマの出来を嘆いた。