29日、東京ビッグサイト(東京・江東区)で世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット89」が開幕した。3日間で50万人以上が集まる大型イベントに合わせ、JR大崎駅がコミケ仕様に変身した。

 大崎駅はコミケ会場の最寄り駅であるりんかい線「国際展示場駅」とJRの乗り換え駅で、コミケ参加者の多くが利用する。そこで昨年冬から地元商店街などと連動し、駅の構内をコミケ期間中だけ変身。駅周辺の飲食店では「コミケ割」を行うなどコミケ参加者に大崎を訪れてもらえるよう務めている。

 今年はりんかい線の「チャージをしてからコミケに行こう!」とsuicaのチャージを促すアニメ風のポスターが通路に張られたほか、昨年に続き構内アナウンスを大崎のご当地キャラ「大崎一番太郎」の声を演じる山口勝平など声優の声に変更。

「いつも乗り換え駅として素通りされがちな大崎駅だけど、りんかい線からJRに乗り換えるときは一旦大崎駅で降りても運賃は変わりません」という豆知識や「今は無理かもしれないけど、いつか君の終着駅になりたい」などユニークなアナウンスでコミケ帰りの耳を楽しませていた。