いよいよ“視聴率女王”の逆襲が始まる。人気女優・米倉涼子(40)が主演したドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の新たな続編が、このほど決まったという。前作で完結し「もう続編はない?」とも言われ続けてきただけに、ファンにとっては朗報だ。その復活決定のいきさつも興味深い。関係者によると、米倉サイドが抱えていた「あの問題」にようやく見通しがついたための続編OKだったという。あの問題とは、ズバリ離婚成立――。

 昨年10月期に放送された「ドクターX」シーズン3は、全11話の平均視聴率が22・9%というシリーズ最高記録を叩き出した。

「同じ木曜夜10時枠で今年春にキムタクが主演した『アイムホーム』も、全話平均14・8%と悪くはなかったですが『ドクターX』には遠く及ばなかった。だから、テレ朝局員にとって『ドクターX』シーズン4の制作は悲願と言っても過言ではなかった。でも、米倉サイドが提示した条件が、あまりに高いハードルだったので、諦めかけたこともありました」(テレ朝関係者)

 その「最大の条件」とは米倉の離婚成立だったという。昨年12月に2歳年下の一般人男性とスピード婚をした後、わずか3か月で別居となり、現在も離婚協議が続けられているとみられる。

「夫は元リクルート社員で、全国展開しているフリーペーパー『ホットペッパー』を立ち上げ、その後、独立して会社を経営するヤリ手実業家。米倉とは性格が合わなかったようです。結婚当初から、会えばケンカばかりしていた。そのため一緒に暮らし始めて1か月足らずで米倉は早々に離婚を決意した。でも夫が応じなかったから、米倉は困り果てていたんです。でも今回、晴れて『ドクターX』シーズン4の制作がOKになったということは、米倉の離婚成立が時間の問題となったということでしょう」(事情通)

 プライベートの不安材料がようやく解消の方向に向かい、待望の新シーズンへ取り組めるのなら心機一転した米倉の演技に期待ができそう。

 さらに今回、米倉サイドが続編に踏み切ったのには、もう一つ理由があるという。久々の当たり役と評判だったかつての人気シリーズの特番ドラマ「家政婦は見た!」の視聴率が前回を下回ってしまったことだ。このドラマは「ドクターX」にも出演した西田敏行との共演も話題になった。

「今月5日に第2弾の『家政婦は――』が放映されたんですが、視聴率12・6%といまひとつだったんです。昨年3月にシリーズ第1作として放送された同作の17・4%から大きく下げています。ちなみに裏で放映されていた『中居正広のプロ野球 珍プレー好プレー大賞2015~安心して下さい!33年分ありますよSP~』(フジテレビ系)が15・3%も取っていたから、米倉本人を筆頭にスタッフはかなり焦っていました。米倉もやはり『ドクターX』でもう一度、勢いを盛り返さなければならないと思ったはずです」(放送作家)

 特番の視聴率は、裏番組との兼ね合いもあるだけに、単純に人気が下がったと判断するのは早計だが、米倉の女優魂に火が付いたようだ。

 いずれにしても、多くのファンを抱える「ドクターX」シリーズ。放送は来年7月で調整中というが「私、失敗しないので」の決めゼリフどおり“ドラマ女王”米倉の逆襲とともに高視聴率も戻ってくるに違いない。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)