「TUBE」のボーカル前田亘輝(50)が、15日に東京・赤坂のTBSで行われた「第57回輝く!日本レコード大賞」の記者会見に出席した。

 半世紀超の歴史ある音楽賞だが意外にもTUBEは初受賞。6月にリリースした33枚目のアルバム「Your TUBE+My TUBE」で優秀アルバム賞に輝いた。

 前田は「30年間、音楽をやっていて、レコード大賞は見るものだと思っていた。初受賞です。神様がギフトをくれたと思う」と“夏男”らしいさわやかな笑顔で喜びを爆発させた。

 不思議と賞レースに縁のなかった“夏バンド”が今回受賞した要因について、音楽関係者は「このアルバムに収録されている楽曲も素晴らしかったけど、ネーミングセンスも良かったようです」とこう明かす。

「TUBEのファン層は40~50代がほとんど。でも今回のアルバムタイトル『Your TUBE』は10~20代が大好きな『ユーチューブ』につづりと響きが似ていて、ネット検索してこのアルバムの存在を知った若年層が多かったそうです。TUBEサイドにその意図はなかったと思うけど、結果的に支持が若者にも広がったみたい」

 同アルバムは、TUBEが1985年にデビューして以来、初の2枚組み。「Your TUBE」の方は「B’z」の松本孝弘(54)や「GLAY」のTAKURO(44)ら実力派アーティスト15組が作詞、作曲を手がけ、11曲を収録した。

 前田は「(音楽セールスの主流が)配信の時代に2枚組みを出した。それが功を奏したのかな」と冗談めかしたが、“ネーミングセンス”で思わぬ支持を獲得できた。

 30日午後6時半から同局系で生放送される本番では、年末の寒さを吹き飛ばすようなパフォーマンスが見られそうだ。