レコード会社「ユニバーサル ミュージック」と家電ブランド「amadana」がタッグを組み、音楽にまつわるモノを展開するプロジェクト「Amadana Music」が発足。その第1弾としてアナログレコードプレーヤー「SIBRECO」が15日、都内でお披露目された。

 デジタル化が進む音楽業界だが、ひそかに売り上げを伸ばしているのが、アナログレコード。会見に出席したユニバーサルの藤倉尚社長は「2009年、10年を底に売り上げは年々伸びている」と説明。しかも「アナログレコード購入者の50%は20代という調査結果も出ている」という。

「amadana」の熊本浩志社長も「うちの会社でも若い社員がアナログ盤を購入していた」と話し、手応えを感じているようだ。

 この流れはアーティスト側も動かしているようで「ドリカムの吉田美和さんと話しているときに、こういうものを作ると話したら非常に興味を持っていた。ぜひ音楽を出したいとも言ってくれた」(藤倉氏)。

 発売前の注文段階で初回生産分は品切れと、好調な滑りだしを見せているという「SIBRECO」。藤倉氏が「多くのアーティストが興味を持っている」と言うように、音楽の世界が少し変わっていくかもしれない。