お笑いコンビ「ナインティナイン」らが出演するフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」がついに“危険水域”に入り込んだ。12月5日放送の「AKB48高橋みなみと卒業旅行2時間SP」の視聴率が7・5%と大惨敗。フジ上層部は今夏「特番で1桁を記録した時点で打ち切りについて本腰を入れる」と通告済みだったが、めちゃイケ班が中心になって制作された今夏の27時間テレビは大失敗。「特に明石家さんまさんを怒らせたことで決定的になった」と関係者が内幕を明かした。

 ついに「めちゃイケ」に大ナタが振り下ろされる。

 同局関係者は「7・5%という数字(視聴率)には驚きもない。“ついに来たか”という感じです。めちゃイケ班が中心になって制作された夏の27時間テレビがコケたときに、上(層部)は見切りをつけていた。番組のクオリティーにさんまさんが激怒したほどでしたから。『笑っていいとも!』も『ライオンのごきげんよう』も打ち切りになる時代。テレ東にすら抜かれる始末のウチに、低視聴率番組を残しておく余裕はない」と突き放した。

 低迷した27時間テレビの平均視聴率(10・4%)よりも深刻だった明石家さんま(60)の“激怒事件”とはどんなものだったのか。


 還暦を迎えたさんまは「オレたちひょうきん族」時代からフジとは関係が深く、現在も「さんまのお笑い向上委員会」で後輩芸人たちと“真剣勝負”するほど、お笑いを愛している。

 そのさんまが、「めちゃイケ」班が担当した27時間テレビのスタッフに「お前らは芸人のことを全然わかってへん! こんなことが続くなら、俺は二度と出演せえへん!」と激怒していたのだという。

「さんまさんは『お笑いは会議で作られるものではない』という考え方の持ち主。『笑いは台本でコントロールできない。芸人の実力であるアドリブによってできるもの』という自負がある。だが、今年の27時間テレビは台本が細かく、さんまにとっては窮屈なものだった。そこに苦言を呈したんです」(前出関係者)

 その言葉はナインティナインにも届いていた。

「ナイナイの2人もさんまさんの言葉を真摯に受け止めていた。どこかおごりがあったのではないか、と改めて考え直していた」(前同)

 27時間テレビ以降、めちゃイケの扱いに頭を悩ませていたフジ上層部にとっては、このさんまの言葉はむしろ、タイミングが良かった。


「最近ニュースにもなりましたが、フジは視聴率悪化で広告収入が激減した。もうスポンサーが広告枠を買いたがらないんですよ。対外的なアピールが必要な中で『めちゃイケ』の打ち切りはもはや必須。『フジは変わりました』という旗印になる。そのタイミングでさんまさんの言葉は“渡りに船”だったということでしょう」(代理店関係者)

 かつて高視聴率を連発した「めちゃイケ」は、前身番組の「めちゃ×2モテたいッ!」を含め、来年で21年。視聴率は危険水域を突破しているだけに、来年3月末での打ち切りが最有力視されている。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)