長男(18)をめぐり親子関係不存在の確認を求める訴訟を元夫で元「光GENJI」メンバーの俳優大沢樹生(46)に起こされ“敗訴”した、女優喜多嶋舞(43)が芸能界を引退することを明らかにした。8日に発売された「婦人公論」のインタビュー記事で語った。引退は父子関係証明のための“布石”とも受け取れそうだ。

 大沢の申し立てに対し東京家裁が、長男と大沢の間に親子関係はないとの判決を言い渡したのは11月19日のこと。当時、喜多嶋の事務所は「コメントすることはない」としていたが、喜多嶋は同誌の誌上で大沢の提訴と裁判への憤りを示した。

 その中で飛び出したのが引退宣言。一連の騒動で長男や現在の夫ら家族が好奇の目にさらされたことを挙げ、「それもこれもすべては、私が女優として活動しているからこそ。(中略)ですからこのたび、芸能界を引退することを決意しました」と述べた。

 一方で、DNA型鑑定を理由に大沢が主張した親子関係不存在が認められたことには、「再鑑定を行い身の潔白を証明したい」と反論の構えを見せる。一昨年12月に大沢の騒動が始まった当時も、長男が18歳になったら再鑑定を受ける意向を女性誌の取材に対し示していたが、今回は「成人し、社会人として独り立ちしたら」としている。

 喜多嶋と大沢は1996年に結婚し、2005年に離婚。喜多嶋は97年に長男を出産した。民法は、婚姻から200日を過ぎて生まれた場合に夫の子と推定すると定めているが、東京家裁は19日、大沢の訴えを認め、「親子関係が存在しない」との判決を言い渡した。

 判決に納得していない喜多嶋。いずれ行うつもりの再鑑定も視野に、一人の母、妻として家族を守っていくための引退とみられる。