TBS系の報道番組「ニュース23」の膳場貴子キャスター(40)が降板騒動の最中に、第1子となる女児を出産していたことが6日、分かった。現在産休・育休中の膳場氏は復帰に意欲を見せているが、すでにTBSは後任として加藤シルビアアナウンサー(29)をピックアップしているという。だがこちらにも問題があり、すんなり決まりそうにはない。

 膳場氏は11月20日の放送を最後に産休に入り、数日前に女児を出産。母子ともに健康だという。私生活では母になった喜びをかみしめているだろうが、仕事面では渦中の人となってしまった。

 自ら「NEWS23」の降板を申し出たわけではないにもかかわらず、一部スポーツ紙が先週末にTBS関係者の話として「本人から降板の申し入れがあった」と報じたのだ。これを受けた膳場氏は、すぐに自身のSNSで否定。TBSは膳場氏を降板させたいがためにうその情報を流したと世間にみられ、すっかり“悪役”と化してしまった。

 事情に詳しい関係者は「TBSとしては来年3月で専属契約を打ち切り、番組降板というレールを敷いていた。膳場さんとそのための話し合いもしていた。すでに膳場さんの後任として具体的な名前も出ていた。局アナの加藤シルビアですよ」と明かした。

 加藤アナは2008年の入社当初は、バラエティー番組にも多数出演。持ち前の爆乳が人気を呼んだこともあり、TBSが誇る“アイドルアナ”の一人だったが、13年からは夕方のニュース番組「Nスタ」のキャスターを務め、テレビは同番組に専念。報道アナに華麗な転身をした。

「いまTBSで報道ができる若手女子アナといったら、真っ先に加藤の名前が出るほど、局内でも評価が高く、報道畑のエースアナとして育てようとしていました。だから『NEWS23』の現場も、膳場さんの産休と同時に代役として加藤を登板させ、そのまま来年春からメーン昇格という絵を描いていたそうです」と前出関係者。

 だが、膳場氏が産休に入ってから約1週間後、代役として番組に登場したのは久保田智子アナウンサー(38)だった。「加藤が現在出演している『Nスタ』の反対にあい、“引き抜き”に失敗したからですよ。そこでもともと『NEWS23』に出演歴があり、13年からはアナウンサー兼記者として活躍している久保田が選ばれた」とテレビ関係者。

 とはいえ、このまま久保田アナで「決まり!」となるかは、疑問が残るところだ。大ドンデン返しとして、来年3月降板が既定路線とされていた膳場氏の“続投”まで噂されるようになっている。

「今回の久保田は短期リリーフと言われている。TBSの方針としてはやはりギャラのかからない局アナでいきたいというのがあり加藤は有力候補の一人だが、『Nスタ』との調整がつくか、まだ分からない。そして何より今回の騒動のせいで、膳場を降板させると、局のイメージが悪化することは間違いないので、本人の意向をくんで復帰させるという話まで浮上している」と前出関係者。

 TBSの報道番組に関しては、来年春の番組改編期での朝の情報番組「あさチャン!」の打ち切りがささやかれるなど「報道番組全体で大きな動きがありそう。そのためまだ人事が固まっておらず、『ニュース23』もその影響は避けられない」(前出関係者)。

 膳場氏は産休・育休を経て戻ってくるのか、それとも――まだまだ流動的な部分があり、未知数だ。