阿藤快さんの遺作となった舞台「MOTHER 特攻の母 鳥濱トメ物語」に主演した大林素子(48)が16日、「最後にお芝居をできたことが本当にありがたいです」とお悔やみのコメントを述べた。
 
 都内で会見を行った大林は「背中が痛いと言っていたが、先月の28日か29日に病院で薬をもらって、『元気なんだ』と(今月1日の)千秋楽には(舞台に)立たれていた」と阿藤さんの様子を振り返った。
 
 稽古中からたびたび飲みに誘ったが、阿藤さんは1回しか食事の席には参加せず「快さんの都合に合わせた30日の打ち上げにも、『疲れちゃったからいいよ』と言って参加されなかった。今になって思うと、そうしたことがなんらかのサインだったのかもしれない」と悔やんだ。
 
 大林にとっては7年連続で主演を務めた舞台だけに、役柄が凝り固まってしまっていたという。だが、今回が舞台初共演の阿藤さんから「そうじゃないんじゃない? もう一回、最初に台本を読んだ時の気持ちに戻ってみたら」とアドバイスを受け、「頭を打たれたような気持ちになった」と話した。
 
 また「旅番組だと本当にロケが早く終わる。ディレクターやカメラさんに的確に指示を出して、カットも自分でかける。裏側も全部知っている方でした」とバラエティータレントとしての阿藤さんの姿もしのんだ。