関西テレビの社長会見が13日、大阪市内の同局で行われ、福井澄郎社長(67)が“21世紀最低視聴率”となった連続ドラマ「HEAT」の映画化が白紙状態に戻ったことを明かした。
 
 7月クールに放送された「HEAT」は、EXELEのAKIRA主演の消防現場を舞台にしたドラマでカンテレが制作。放送前から映画化の話が決まるなど、鳴り物入りでスタートしたが視聴率は低迷し、第6話で今世紀最低となる2・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
 
 福井社長は「HEATの映画化についてはやり直しです。考え直します」と明言。「視聴率が予想以上に悪かったというところで、映画化の話をどうしようか検討が始まった」と理由を説明した。
 
 当初は来春に予定していた公開時期はもちろん、キャストの変更など「全体を再検討とご理解をいただけたら」と発言。さらに「白紙もありえるのか」と問われた福井社長は「それも含めて検討している」と認めた。
 
 一方、「HEAT」が放送されていた火曜午後10時枠で現在放送中の連続ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」は、これまで放送された4話平均視聴率が関東地区9・8%、関西地区12・7%と健闘している。女優・菜々緒が殺人現場に現れる悪女を好演しており、福井社長は「菜々緒さんがすごい。怖いですよね~」とベタ褒め。視聴率の低迷が続く中、浮上のきっかけになりそうな数少ないドラマだけに、この時ばかりは目尻が下がりっぱなしだった。