木村文乃(28)が12日、日本語吹替え版のナレーターを務めた映画「シーズンズ 2万年の地球旅行」(来年1月15日公開)の公開アフレコを都内で行った。
 
 同作は、野生動物の目線で地球の歩みを記録したネイチャードキュメンタリー。フランス人監督コンビが手掛けた前作「オーシャンズ」(2009年)は、海の生物目線での特殊撮影が話題をさらった。今回は60近い動物の貴重な映像が登場する。
 
 芸能生活12年の木村にとって、映画のナレーションは初めて。「こんなすてきで、とても大きいチャンスをいただいて、自分なりにいっぱい準備したんですけど、まさか標準語圏で育ってるのに、イントネーションに苦労するという…。意外と動物の名前とか難しかった」とナレーションの苦労を明かした木村は東京出身。それでも「標準語を意識したことが逆になくて…。自分の自由にいつもしゃべっちゃうんですよね。『ちょっと待ってくださいね。今どっちが正しいか調べます』ってことが結構ありました」と、戸惑いの連続だったという。
 
 木村と同様、吹き替えを担当した笑福亭鶴瓶(63)も“関西弁でOK”とはいえ、動物名だけは「正しい標準語で」と注文され、イノシシやクマ、イヌをどう発音すればいいか「頭が爆発しそうやった」と振り返った。
 
 もっとも、関係者いわく「アフレコは全部録り終えてますが、木村さん、かなりお上手だったようですよ」とのこと。
 
 木村は今年、連ドラに初主演するなど、勢いに乗る若手女優の一人。最後は「肉食動物が狩りをするシーンも、そこだけ切り取ってしまえば目を背けてしまう方もいらっしゃると思うけど、その後に親子の絆だったり、最後に希望があったりするお話。すごく前向きに全てのことを受け入れられる、あったかさがある作品だなと思ってるので、若い方ほど見ていただきたいです」と優等生コメントで締めくくった。