お笑い芸人の厚切りジェイソン(29)が8日、都内で初の著書「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」(ぴあ)の出版イベントを行った。

 米国出身のジェイソンは、IT企業役員という仕事を持ちながら昨年、芸人デビュー。「Why Japanese people?」というギャグを引っさげて、わずかデビュー5か月でピン芸人日本一を決める「R―1ぐらんぷり 2015」決勝進出を果たし、一躍人気者となった。

「ほかに決勝進出した方々が10年、20年頑張ってこられたので、罪悪感というか、そこまで頑張って決勝までこられた方々の喜びはちょっとうらやましかったです」

 日本に住み、日本人の妻を持ち「日本は大好きで、日本にいるつもりです」というが、日本の慣習などに米国人の視点から突っ込みを入れるのが芸風だ。

 この日も「おかしいと思うこと」を聞かれると「(会社は)上下関係が厳しくて、早めに入っただけで、従わなきゃいけない。なんなんすか、おかしいよね。年功序列はおかしい」と多くの若者が思っているだろうことをズバリ指摘した。

 今後の目標は、グローバルな芸人だという。「(2020年の東京)オリンピックはいいきっかけになりますよ。その時に全世界と日本の橋渡し役ができたらうれしいね」と話した。