年末の格闘技戦争に、無謀にも挑戦状を叩き付ける格闘技イベントが行われる。モッツ出版の高須基仁氏(67)が12月27日に東京・ディファ有明で開催する同社25周年記念イベント「モッツ・ターミネーター2015」だ。高須氏はスペシャルゲストに、社会復帰した田代まさし氏(59)を指名。一体どんな大会になるのか――。

 全共闘運動真っ盛りの1968年、当時大学生だった高須氏は旧防衛庁に丸太を持って突貫し、逮捕された。

「いまの安保デモなんて甘っちょろいよ」

 そう笑う高須氏は還暦を過ぎても、現役バリバリだ。玩具メーカーを退社し、モッツ出版を立ち上げ25年が過ぎた。時には取材先ともめ、時には暴漢に刺され…。そんな男の25年の集大成が「モッツ・ターミネーター2015」だ。

 今年の暮れはボクシングや、かつてのPRIDEが「RIZIN」と名を変え、興行を打つ。高須氏はそこへ地下格闘技というジャンルで殴り込みをかける。

「半グレや元暴走族、前科者、何でもありだ。俺もパクられてる。社会の“はぐれ者”たちにガス抜きの場を設けたい」

 試合形式は2分2ラウンド。合計15試合を予定している。大切なのはルールだ。過去の大会では「会場のあちこちで乱闘が起きた。負けた選手の取り巻きが、勝者を襲撃しようと駐車場で待ち構えていたなんてこともあった」という。

 そのため今回は「ルール厳守。試合が終わればノーサイド」を徹底。当日は日本航空学園の善良な生徒600人を招待する予定で、血なまぐさい光景を見せるわけにはいかない。興行時間も荒くれ者が活動を活発化させる夜ではなく、午後1時から夕方までとした。

 大会ゲストには逮捕歴5回、今年7月にも駅で女性のスカート内を盗撮した疑いで書類送検された田代氏を指名。すでにオファー済みで、現在返答待ちという。

 試合の合間には地下アイドルグループのライブも実施。ラウンドガールには本年度の「萌えクイーンコンテスト」優勝者の兎月あやね、「熟女クイーンコンテスト」の覇者・加藤愛子さんが務める。あまりのセクシーさに田代氏が妙な“動き”をしないか心配だが…。今月20日の記者会見で全容が判明する――。