来年40周年を迎えるロックバンド「ゴダイゴ」が1日、東京・中野サンプラザでコンサートを開いた。

 昨年、ベースの吉澤洋治(58)が復帰し、6人態勢となって初の東京公演。開演前にメンバーが取材に応じた。

 1男5女の父親であるボーカルのタケカワユキヒデ(63)は、長女が妊娠していることを報告。続けて「1~50歳くらいまで(家族、親戚が)25人くらい楽屋に来ました」と家族総出の来場を喜んだ。

 しかし「アイだけはいない。今、(鹿児島の)甑島(こしきじま)に」と、四女でミュージシャンの武川アイ(27)は来られなかったという。アイもお年頃とあって、ベースで牧師の顔を持つスティーブ・フォックス(62)に結婚式を頼むか聞かれたが「それだけはしない」と笑わせた。

 スティーブは1980年に「伝道師になる」と一時、ゴダイゴを脱退。本人が「迷惑をかけた」と振り返るように、他のメンバーは思わぬ事態に様々な苦労をしたようだ。

 リーダーでキーボードのミッキー吉野(63)は「当時CMの契約がいっぱいあって、どうしようって。対外的には(スティーブを)祝福して、(仕事では)なるたけ2人(自分とタケカワ)を映して、他のメンバーは映らないようにした。CMの契約は大金ですから」と対応に追われたという。

 スティーブの復帰にミッキーは「ギリギリまで悩んだ。みんなをどう生かすかで」と思案したという。その結果、「スティーブの声をフィーチャーして、タケ(タケカワ)とツインボーカルで」との結論に達した。この判断は正しかったようで「幅が広がった」(ミッキー)、「サウンドがどっしりした」(タケカワ)と相乗効果を実感している。

 この日は、10月7日にリリースした最新シングル「きみはミラクル!」、1978年のヒット曲「ガンダーラ」など、アンコールを含め21曲を披露した。