演出家・宮本亜門(57)が26日、大阪市内で舞台「SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う」の会見を行った。

 宮本と、ELワイヤと呼ばれる光るワイヤを使ったダンスで世界的に人気のダンスグループ「レッキン・クルー・オーケストラ」、ヒップホップ歌手KREVA(39)がコラボし、セリフなしの新しいダンスエンターテインメントを作り上げた。

 潰れかけの電球工場で働く“負け犬”が宇宙人に対抗するストーリーで、宮本は「正直に言うとバカバカしいです。でも、今の時代ってクールでカッコイイだと肩が凝る。肩の力を抜いてお客様と楽しむのが僕のたくらみです」と説明した。

 今では人気・実力ともにトップクラスの演出家として知られるが「僕はずっと負け犬。もともと引きこもり系だし。演出家に最も向いていないと言われ続けた人間なので」。

 それでも大学時代の恩師らの存在が支えになったといい「誰かがいつも鍛えてくれた。愛情だと、後で分かってくるんです。なんとか今はやっていますけど、負け犬という響きには大変、共鳴します」と自身の過去を振り返った。

「SUPERLOSERZ――」は東京公演が12月5日から新国立劇場中劇場で、大阪公演が来年1月7日からシアターBRAVA!で行われる。