女優・中谷美紀(39)が26日、都内で行われた日仏合作映画「FOUJITA」(11月14日公開、小栗康平監督)の舞台あいさつに、両肩を大胆に出した妖艶な黒のドレスで登場した。

 現在開催中の「第28回東京国際映画祭 コンペティション部門」出品作の「FOUJITA」は、1920年代の華やかなりしフランス・パリと、40年代の戦時下の日本をまたいで活躍した日本人画家・藤田嗣治の半生を描く。裸婦像で脚光を浴びるが戦後、戦争記録画の戦争責任を問われパリに移住。中谷は、時代に翻弄された嗣治(オダギリジョー=39)の5人目の妻・君代を熱演する。

「昨年、東京国際映画祭のミューズを務めた際、『コンペティション部門の作品に携わって帰ってくるのが夢』と申したら、早々に夢がかなった」と目を輝かせた中谷。語学堪能で知られるが、プロデューサーのクローディー・オサール氏のフランス語のあいさつに笑ったりうなずいたり、リアルタイムで反応し才媛ぶりも見せつけた。

 舞台あいさつ終盤、29日に70歳になる小栗監督を祝い、中谷とオダギリから監督に花束を手渡す“シャッターチャンス”が設けられたが、中谷だけがなかなか監督から離れない…。すると突然、監督の両ほっぺに濃厚なチューをプレゼント。ひときわ、フラッシュが光った。

 オダギリは「今、中谷さんから『監督にチューしてあげて』と耳打ちされたけど、無理でしょ。オッサンがオッサンに…」と中谷のペースにタジタジ。これだけの美貌と知性に加え、アドリブで盛り上げ役まで買って出るとは恐るべし。