第153回芥川賞を受賞したピースの又吉直樹(35)が母校・関大北陽高校に寄贈したユニホームが16日、大阪市内にある同校でお披露目された。

 又吉は芥川賞受賞後に自身が所属していた母校・北陽(現・関大北陽)のサッカー部に、恩返しとしてユニホームの提供を相談。顧問だった野々村征武氏が代わりに発注した。

 伝統の濃い赤色のホーム用と白いアウェー用のユニホーム計50着の製作費は100万円ほどになったという。これは芥川賞の賞金と同額だが、又吉は快く支払った。ユニホームの腰の部分には「第153回芥川賞受賞記念 贈 又吉直樹」という刺しゅうも入った。

 内田正人教頭(58)は「在校生にも見習ってほしいですね。来年4月に行われる入学式でも話したいと思います」と大きく成長した卒業生の恩返しに感謝した。

 早ければ25日に大阪・堺市のJ―GREEN堺で行われる「第94回全国高校サッカー選手権大阪大会」でお披露目される。