各界の有名人が体験した驚きの出来事を告白する「私のUFO体験」10回目に登場するのは、なんとハリウッド女優のジェニファー・ビールスだ。米国で2日から先行上映中の長編アニメーション映画「UFO学園の秘密」(10月10日公開)の英語吹き替え版で宇宙人の声を担当した。“UFO先進国”米国出身の大女優の宇宙人観はいかなるものなのだろうか。

 ジェニファーが映画「UFO学園の秘密」で英語吹き替えを担当したのは、インカールという名の女性宇宙人だ。「愛の化身のような、たくさんの愛を持っているキャラクターです」と、自身が演じた役を説明する。

 インカールは、宇宙の平和を守る惑星連合の美人女性司令官で、宇宙の均衡を保つためにも、地球の平和を維持しようとする重要な役。日本版は声優の伊藤美紀が担当している。

 ジェニファーはさすがは大物らしく、終始笑顔を絶やさず、次のようにインカールを語った。

「インカールは地球にいる子供たちを助けるために、彼女が地球に介入できるようになるまで(地球人と)コンタクトが取れるのをずっと待ち続けていたんです。そして彼女は“愛”を行動に移します。自分が向上して良くなるためだけでなく、愛を世界に広げていくためです」

 ジェニファーは、すっかりインカールが乗り移ったような表情で、「エネルギー体という意味では、宇宙人も地球人も同じですよ」と力を込める。

「(宇宙人は)“目で見える肉体としては存在していないもの”という定義もあります。でも、お互いはそんなに違う存在ではなく、思っている以上に似た者同士なんです。それをもっと意識すべきだと思います」

 宇宙人に関する質問に身を乗り出し、身振り手振りで思いを語るジェニファー。宇宙人は決して異質なものではなく、われわれとメンタル的には近い存在であり、仲良く手を取り合って共存していけるということを強調したかったようだ。

 同映画は米国ロサンゼルスで9月26日(日本時間27日)にワールドプレミア上映会が催され、日本よりも早く今月2日からニューヨークとトロントを皮切りに公開され、大評判になった。ハリウッド女優をもとりこにした「UFO学園の秘密」、ぜひ劇場に足を運んでみたい。

◇物語の舞台は、豊かな自然の中に立つ全寮制のナスカ学園。ある日起こった「アブダクション(宇宙人による誘拐)」をきっかけに、学園に次々と不思議な事件が発生する。これに巻き込まれた高校生5人組が、戸惑いながらも遭遇した宇宙人とUFOの“秘密”を解明していく。声優陣も超豪華で、子供から大人まで楽しめる内容になっている。

☆ジェニファー・ビールス=1963年12月19日生まれ、米国イリノイ州シカゴ出身。大学在学中の83年に映画「フラッシュダンス」のオーディションに合格し、本格的に映画デビュー。同作でゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)にノミネートされ、世界的な注目を集める。2003年に放映開始のテレビドラマ「Lの世界」でも主演を務めた。親日家としても知られている。