メキシコの世界遺産である古代都市・テオティワカン遺跡の「太陽のピラミッド」上空を浮遊する“謎の飛行物体”の撮影に、本紙記者が成功した。同遺跡は世界有数の“UFO多発地帯”で、記者が撮影したUFOも「黒い三角形」と謎だらけ。オカルト評論家の山口敏太郎氏は「トライアングルUFO説が有力」と指摘。現地は「太陽のパワーが集まる」とされる秋分の日(9月23日)直前で、白装束を着た信仰心の強いメキシコ人たちが円になって「祈りの儀式」を行っていた。その祈りがUFOを呼び寄せたのか――。

 この「黒い三角形UFO」撮影に成功したのは偶然だった。

 記者としては、前日にメキシコ市で行われた日本のアイドルグループ「℃―ute」のコンサートの取材が本来の目的だった。帰国便までの空き時間にテオティワカン遺跡を訪れ、現地でガイド歴41年を誇るベテランの案内で同遺跡内の「太陽のピラミッド」を登ることにした。

 現地時間で秋分の日の直前。ガイドからは「秋分は太陽のパワーが集まる。この太陽のピラミッドでは、信仰心の強い人たちが祈りをささげていることもあります」と聞いていた通り、頂上では白装束の集団が、手を取り合って輪になり一心に祈っていた。

 そのタイミングで「もしかしたら“何か”が撮影できるかも」と軽い気持ちでスマートフォンのカメラを空に向け、何げなくシャッターを数回切った。すると写真のうち1枚に黒い点が写っていた。スマホ上でそれを拡大すると三角形のような奇妙な形の「ブラックUFO」だったのだ。

 山口氏は「今回の写真についてですが、形が非常に特徴的。3つの仮説が立てられる。1つは『ゲイラカイト』などのたこ。しかし今回はあまりに高い場所を飛んでいるので可能性は低い。2つ目はアメリカの最新鋭戦闘機『TR―3B』。反重力の巨大なトライアングル型のステルス機。米軍のトップシークレットですから、存在そのものが認められていません。3つ目が『トライアングルUFO』です。比較的、地球と友好的なエイリアンの乗り物。白昼に堂々と戦闘機が姿を見せる可能性は低い。これはトライアングルUFOの説が有力ではないでしょうか」と解説する。

 実は同遺跡では、過去にもUFOが撮影されていた。昨年、本紙読者が「黒いベル型UFO」を撮影。また1999年、春分の日に行われた数千人が集まった儀式の最中に「空を飛ぶ人間」が目撃され“フライング・ヒューマノイド”と名づけられると、メキシコだけでなく、隣国の米国でも目撃談が相次いだのだ。

 今回は撮影タイミングも奇跡的だったようだ。

「UFOは古代遺跡のある場所に出現することが多い。イギリスならストーンヘンジ、日本なら京都や奈良。そしてたくさんの古代文明のある中南米。特にテオティワカン遺跡はUFO多発地帯です。また時期的には春分の日、秋分の日、夏至、冬至。はっきりとした理由は不明ですが、それらのタイミングで宇宙人の乗り物が、地球にテレポートしてくるという説があります」と山口氏は話す。遺跡を訪れたのはまさに、秋分の日直前だった。

 前出のベテランガイドはUFOについて「メキシコではよくある話。実は人が集まるメキシコ市内でも飛んでいる。ただ、都市で働く人は空を見上げることがなかなかないので、目撃されることは少ないみたい」と明かす。メキシコ人にとって、もはやUFOは当たり前の存在になっていることが驚きだ。

 このUFO写真を「℃―ute」の岡井千聖(21)にも見せた。岡井は「えっ、やだ、何これ。ウソでしょ?」と驚き、「仮面をつけた人間(エイリアン)が姿を消したんだけど、仮面だけを消し忘れたんじゃないかな、と思います」とその正体を推測。メキシコのUFOは日本のアイドルにも衝撃を与えた。