中村橋之助 「芝翫」襲名は父の遺言

2015年09月28日 19時19分

右から橋之助、国生、宗生、宜生

 八代目「中村芝翫(しかん)」を襲名することが決まった歌舞伎俳優の中村橋之助(50)が、長男の中村国生(19)、次男の中村宗生(17)、三男の中村宜生(14)とともに28日、都内で襲名披露会見を行った。


 2011年に亡くなった父の七代目中村芝翫の跡を継ぐ橋之助。これを機に長男が四代目中村橋之助、次男が三代目中村福之助、三男が中村歌之助を襲名することになった。


 来年10月から1年かけて歌舞伎座を始めとする4か所で襲名披露公演を行う。橋之助が「八代目の襲名披露は、楽しかったねといわれるようなものにしたい」と語った。


 芝翫の名跡を継ぐことになったのは七代目の遺言。


「10月に亡くなりましたが、その前の8月に呼ばれまして。何かな思いましたら、パパが一生かけて大きくした『芝翫』の名を継いでもらいたいといわれた。手を握り、人生初めてじゃないかと思うくらいしっかり目を見て話した」


 35年間「橋之助」を背負ってきたが「これで歌舞伎界の中でやっとスタートラインに立てたかな、エントリーしてもらったかなという感じ」だという。今後は「『芝翫』という名は所有のものではない。初代からお預かりしているもの。歌舞伎界の活性化やこれからの歌舞伎界を考え、芸道に精進していきたい」と語った。


 橋之助の名を継ぐ国生は、会見前日に兄弟3人で会議を開いたことを明かし「3人兄弟です。毛利元就の三本の矢のように3人のときには、誰にも負けない世界一のチームワークを見せようと誓った」と話した。