2020年東京五輪組織委員会は28日、都内で理事会を開き、月末に国際オリンピック委員会(IOC)に提案する東京五輪の追加種目を野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目に決定した。

 各種目数は野球・ソフト2(男子野球、女子ソフト)、空手8(男女組み手6、男女形2)、ローラースポーツ4(男女ストリートスケートボード2、男女スケートボードパーク2)、スポーツクライミング2(男女複合)、サーフィン2(男女ショートボード)。正式決定は来年8月にリオデジャネイロで行われるIOC総会となる。

 昨年12月のアジェンダ2020に基づき、開催国に種目を追加提案する権利が初めて与えられ、協議されてきた。当初から有力視された野球・ソフト、空手に加え、若者へのアピールや国民的な盛り上がりが期待できるかどうかなどの観点から、調整された。

 その結果、理事会前に行われた最後の種目追加検討会議で、最終選考に残った8競技から5競技に絞られ、ボウリング、スカッシュ、武術は落選した。

 いずれも正式に採用されれば、野球・ソフトは08年北京五輪以来の復活で、他の4競技は五輪初採用となる。会見した組織委の森喜朗会長(78)は「IOCの皆様にもご理解いただける立派な案だと期待している」と話し、全種目通過に自信を示した。