女優の川島なお美さん(本名・鎧塚なお美)が24日午後7時55分、都内の病院で肝内胆管がんのため死去した。54歳だった。

 所属の太田プロダクションが同日、文書で発表した。「通夜、告別式の日程に関しましては、おってお知らせさせていただきます」としている。

 川島さんは青山学院大学在学中の1979年に歌手デビュー。文化放送の深夜番組「ミスDJリクエストパレード」に出演して人気者となり、82年に「お笑いマンガ道場」(日本テレビ系)にレギュラー出演し、アイドル的存在に。その後、女優として映画やドラマで活躍し、97年にドラマ「失楽園」(日本テレビ系)では濃厚なラブシーンを披露し話題となった。

 また「私の体はワインでできている」と発言するほどのワイン好きで、99年に日本ソムリエ協会ワインエキスパート資格を取得。2001年には日本ソムリエ協会名誉ソムリエワインの騎士称号を得た。

 09年、パティシエの鎧塚俊彦氏と結婚し、イベントには夫婦揃って出演するほど、幸福な結婚生活を送っていたが、14年に肝内胆管がんを発症。手術後、闘病を続けきたが、今月7日に夫婦でイベントに出席した際、その激ヤセぶりから体調が心配されていた。

 17日には体調不良を訴え、主演ミュージカル「パルレ~洗濯~」を降板。その後、ミュージカル「クリスマス・キャロル」の降板も発表し、23日の代役発表会見では、出演者を気遣う一方で「完璧に元気になって女優に復帰できるよう当面は治療に専念させていただくことになりました」とコメントを出すなど復帰を目指していたが、かなわなかった。