本紙客員編集長のビートたけし(68)が19日、東京・浅草で行われた「第8回したまちコメディ映画祭in台東」オープニングセレモニーに登場、下積み時代を過ごした浅草に凱旋を果たした。同映画祭は22日まで開催。たけしには「コメディ栄誉賞」が贈呈されるほか、最終日には北野武監督作品「菊次郎の夏」が浅草フランス座で上映されることも決まっていて、たけしは舞台あいさつに登場する。
また、クロージングセレモニーでは「ビートたけしリスペクトライブ」と題し、たけし自らが作詞作曲を手がけた代表曲「浅草キッド」を3人組ロックバンド「サンボマスター」ら豪華アーティストとともに披露する予定だ。
たくさんの「たけしコール」の中、たけしは紋付きはかま姿で人力車に乗って登場。浅草で育った英雄の凱旋とあって、沿道には約2万5000人のファンが詰め掛けた。
「お帰りなさい」の声で出迎えられると、たけしは「俺がフランス座にいたころ、こんなに人がいたかな? 浅草には何十年もいたんで、昔だました女とか金盗んだ男がいるかもしんないんでちょっとビクビクしてる。いつもよりガードマン増やしてるんだけど、大丈夫かな?」と笑顔を見せた。
意外にも浅草でのイベントに出演するのは、今回が初めてだとか。
「『菊次郎の夏』は出だしは浅草。浅草は面白い人がいっぱいいるところだからまた映画をやりたい」と意欲的に話した。
さらにたけしはコメディー映画を取り巻く問題点についても言及。
「今、コメディー映画ってのは普通のマジメな映画よりももっと神経使って、お金もいっぱい使うんだよね。作り手はすごい苦労するんだけど、扱いが低い」と熱く語ると、いとうせいこうチーフプロデューサー(54)は「変えていきたいと思います」と語っていた。
浅草凱旋 たけしが語ったコメディー映画の問題点
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