人気アイドルグループAKB48が18日、東京・秋葉原の専用劇場で元サッカー日本代表の岩本輝雄氏(43)がプロデュースした「青春はまだ終わらない」公演の本番前に報道陣向けの公開ゲネプロを行った。

 AKBファンの著名人が劇場公演のセットリストと出演者を選ぶ企画の第2弾。すでに第1弾の落語家の春風亭小朝(60)公演は13日にスタートしている。

 この日、センターを務めたのは岩本氏の“推しメン”小嶋菜月(20)だ。サッカー監督のごとく岩本氏は「3―4―2―1」の1トップ的ポジションと指名し、2シャドーには大島涼花(16)、加藤玲奈(18)を配置。1トップを支える役割を期待し、総勢16人を選んだ。

 小嶋らはアンコールで、岩本氏のアイデアを取り入れた背番号とニックネーム入りサッカーユニホーム風衣装で登場。「僕のYELL」「ひこうき雲」「ファーストラビット」を熱唱した。

 ゲネプロ終了後、岩本氏は公演メンバーに選んだ小嶋、大島、加藤、中西智代梨(20)、西野未姫(16)、中村麻里子(21)と囲み取材に応じた。

 前日のリハーサルも視察したという岩本氏は「昨日は午前4時まで寝られなかった。現役時代の重みを感じて、10年ぶりぐらいに緊張した」と告白。公演で“初監督”を経験し、「これを機にJリーグの監督をやっていけるイメージはできている」とご満悦だ。

 ファン歴は2011年5月発売の21thシングル「Everyday、カチューシャ」からだといい、「高校生にサッカーを教えていた時、教え子から50枚くらいCDをもらった。知り合いからチケットをもらって、コンサートを見たり劇場に見に行って、頑張ってる姿がサッカーに似てるなと。サッカーは11人に選ばれないといけないけど、AKBも“神7”とか選抜に選ばれるとか競争がある」と真剣な表情で語った。

 センターに抜てきされた小嶋は「センターとして踊らせていただいて、一生に一度のことで感謝しています。岩本さんに推されてメディアにもたくさん取り上げていただいて、顔を覚えていただいた」と感謝する一方で、“恋愛禁止”を意識してか、岩本氏の存在を「親戚のおじさんが応援してくれるみたい。早くいい人見つけてくださいね!」と、厳しい言葉で恋愛対象外を強調するひと幕も。

 報道陣から「恋愛感情はある?」と鋭くツッコまれた岩本氏は「ちょっとファンの方に怒られて、炎上しちゃうでしょ…」とタジタジだった。

 同公演は11月下旬まで約2か月間で小朝、岩本氏のほか、政治評論家の田原総一朗氏(81)、大リーグ・ヤンキースの田中将大投手(26)がプロデュースする特別公演も予定されている。