JR放火魔は芸術家の息子だった…知人の評判は「面倒くさいヤツ」

2015年09月18日 10時00分

 都内のJR施設が相次いで放火された事件の一つで、威力業務妨害容疑により警視庁に逮捕された東京・武蔵野市の自称ミュージシャン野田伊佐也容疑者(42)は「大量に電力を消費するJRが許せなかった」と供述しているという。奇妙な理屈を持ち出した“放火魔”は何者なのか。

 東京芸大名誉教授の父親と、イスラエル大使令嬢の母親の間に生まれた野田容疑者。2012年ごろまで更新していたツイッターには関西弁が目立ち、防犯カメラに写っていた本人とみられる人物がかぶっていた黄色いテンガロンハットは、阪神タイガースのマーク入りだ。しかし「幼少期にイスラエルに住んでいたと聞いたことはあるが、関西圏にいたと聞いたことはない」と知人は首をひねる。

 ギター&ボーカルとしてロックバンドを率いていた時期もある。作詞した「GUERILLA(ゲリラ)」の内容が「燃やせ! ナショナリストたちが蟻のように集まるヘッドクオーターを燃やしてしまえ」などと思想的かつ過激なのは本紙で昨報した。

 前出の知人は「『父親が高名な芸術家で、自分は音楽の道で大成できなかったから父親とあまりうまくいっていない』とグチっていた。何か脚光を浴びたいという欲が、ああいった形で出てしまったのか」と話す。

 別の知人によると「とにかく我が強くて口癖は『要するに俺が言いたいのは』で、行きつけの飲み屋で皆が物まねしていたくらい。主張を譲らず隣の客に食ってかかることもあった。だから彫りの深い端整な顔立ちの割には女性にモテない。メールが送られてきてから数分で返信の催促メールが届いたりちょっと面倒くさいヤツ」。

 武蔵野市の家賃6万円のアパートで1人暮らしだった野田容疑者。近隣住民は「平日の昼間からギターを大音量で弾いていて、何度かうちの主人が『もう少し音を低くしてくれないか』と頼みに行くと素直に応じてくれた」と語る。

 自宅からは、燃料アルコールとみられる液体が入ったボトルが見つかっており、警察は裏づけを進めている。