TOKIO・国分太一(41)が11日、3歳年下の元TBS社員Aさんとの結婚を突然発表し芸能&テレビ界を驚かせた。TOKIOからは山口達也(43)に続いて、2人目の既婚者となった。国分は現在、TBS系朝の情報番組「白熱ライブ ビビット」のメーンMCを務めているが、視聴率は一向に上がらず低空飛行のまま。結婚という人生最大のイベントで、自身と番組のV字回復を狙っているという。

 国分は11日午前、都内の某区役所に婚姻届を提出。7年間交際してきたAさんと、晴れて夫婦となった。


「2009年に女性誌のインタビューを受けた国分は、Aさんとの交際を認め2人の仲をオープンにしてきた。Aさんが2011年にTBSを退社したことで、結婚は時間の問題と言われてきた」と芸能プロ関係者。


 通常の場合、男女問わずアイドルが結婚するとファンが一気に離れてしまうため、なかなか事務所が認めないことも多い。特にジャニーズ事務所にはその傾向が強いと言われており、ずっと「結婚できるのはグループから1人だけ」という不文律の存在がささやかれてきた。今回、国分はTOKIOの中では山口に次いで結婚した。ソロ活動中心の少年隊を除けば同じグループから2人目の既婚者は、ジャニーズ事務所初だ。


「1人だけと取り決めているわけではないようですが、やっぱりアイドルグループなので、短期間で結婚連発だけは避けてくれという意向は示しているそうです」とは、あるテレビ局ディレクター。


 半ば事務所公認で交際を続けて、年齢も40歳を超えた。「昨年、TOKIOもデビュー20周年を無事終えた一つの区切りもあったのでしょう」(同ディレクター)


 ただ、それ以外にも“ある計算”が見え隠れしている。


 ある中堅芸能プロ幹部は「最近は決して仕事が順調とは言えなかったから、結婚してキャラチェンジを図りたい思惑もあったのでしょう」。


 順風満帆に見えた国分の芸能生活にほころびが見えたのは昨年末だ。5年半以上出演したフジテレビ系のスポーツ番組「すぽると!」を降板。


「事実上クビと言われている。国分は上層部の覚えはめでたいけど、現場からの評判はちょっとね。番組としては“顔”となって選手に食い込んでほしいという思いを持っているのに、取材にしても積極的に声を掛けようとしない。プロ野球界ひとつとっても、中居(正広)や亀梨(和也)に比べると差が出ていた。ロンドン、ソチと五輪キャスターを務め、フジのスポーツ番組の顔だったが、あの決断は致し方なかったと言われている」とテレビ局関係者。


 また14年春からはTBSで朝の情報番組「いっぷく!」のメーンMCに就任。だが視聴率は低迷し続け、わずか1年で番組終了。今春から番組名を「ビビット」に変えて国分はメーンMCの座に残留したが、全く上昇の兆しが見えず打ち切り説も根強い。


「TBSがジャニーズに頭を下げて国分起用をお願いした手前、『いっぷく!』終了と同時に国分をクビにできなかったことが、今の『ビビット』の惨状につながっている。TBSもホトホト困り果てている状態だ。国分も『ビビット』までダメとなると、タレントとして致命的なダメージを負うことになる」(TBS関係者)


 国分自身も、ジャニーズ事務所も、さすがに今の厳しい状況は認識しているだろう。これを逆転するためには、何か変化が必要――それが結婚だったというわけだ。


 ある番組制作会社の関係者は「国分はこれから“夫”のキャラでいろいろ話せるようになるため、『ビビット』の主な視聴者である主婦層の共感を得やすくなるし、新たな視聴者の獲得も見込める。実際に裏番組のNHK『あさイチ』に出演しているV6・井ノ原快彦は女優・瀬戸朝香と結婚しており、子供もいる。夫であり父親としてのトークは好評であり、そこが国分に足りないと言われてきた」と話している。


 この結婚は「ビビット」が浮上する最後のチャンスで、同時に「いよいよお尻に火が付いた国分が、自ら究極のカードを切ったということ」と前出関係者。


 狙い通り「ビビット」の上昇に成功すれば、自身のタレント価値が一気に回復するだけでなく、番組の扱いに困っているTBSも救うことになり、妻の顔を立てることもできる。国分はこの“賭け”に勝つことはできるか?